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ヤマネコ事故で非常事態宣言 環境省と竹富町

非常事態宣言を発表する環境省西表野生生物保護センターの福田真自然保護官(左)と竹富町自然環境課の白保隆男課長(右)=25日午後、石垣港離島ターミナル会議室

非常事態宣言を発表する環境省西表野生生物保護センターの福田真自然保護官(左)と竹富町自然環境課の白保隆男課長(右)=25日午後、石垣港離島ターミナル会議室

観光客に「非常事態宣言」のリーフレットを配布し、交通安全宣言の署名を求める環境省職員ら=25日午後、石垣港離島ターミナル

今年すでに6頭犠牲 11月は多発傾向 事故で絶滅の可能性も

 イリオモテヤマネコの交通事故発生件数が過去最悪となったのを受け、環境省西表野生生物保護センターと竹富町自然環境課は25日、非常事態宣言を発表した。ヤマネコの交通事故は今年に入ってすでに6件。非常事態宣言は2001年と10年の5件発生以来、3年ぶり3回目。これまでの統計から11月の事故発生が最も多いことから、関係機関では西表島で運転する際の注意を呼びかけている。

 

 ヤマネコの交通事故は5月に2件、6月2件、8月と10月にそれぞれ1件ずつ発生。幼獣3頭を含む6頭が犠牲となり、そのうち1頭は逃走したため、生死が分からず、5頭は死んだことが確認されている。

 1978年から13年9月までの月別交通事故発生件数は11月が最多の10件、次いで6月の8件、1月6件の順。特に11、12月は親離れした幼獣や繁殖期に向かうオスが活発に動く時期で、事故発生が懸念されている。

 25日午後、石垣港離島ターミナル会議室で会見した町自然環境課の白保隆男課長は「過去最悪の事故件数を更新しており、住民や観光客に事故の現状を知ってもらい、安全運転を心がけてほしい」と非常事態を宣言。

 環境省の福田真自然保護官は「今年は特に目撃情報が寄せられた場所で事故が多発しており、東部から北岸(古見・美原・高那地区)にかけた地域に集中している。ヤマネコは100頭前後いるとされているが、個体群を維持するのに100頭は非常に少なく、このペースだと交通事故で絶滅に近づく可能性がある」と危惧した。

 会見後、「イリオモテヤマネコの交通事故発生防止に関する連絡会議」の関係者ら10数人が石垣港離島ターミナルと大原港で非常事態宣言のリーフレットを配布し、事故防止を呼びかけた。

 同会議では「島速度40㌔キャンペーン」を11月1日から12月31日まで実施。チラシ配りや絵画コンクール、草刈り作業などを行い、ヤマネコの事故防止につなげることにしている。

  • タグ: イリオモテヤマネコ
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