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竹富町議らが屋久島を視察 世界遺産登録から20年

世界遺産センターで屋久島の現状や課題について説明を受ける竹富町議ら(町議会事務局提供)

世界遺産センターで屋久島の現状や課題について説明を受ける竹富町議ら(町議会事務局提供)

西表島との共通課題を再確認
入域者数は2倍超

 「奄美・琉球」の世界自然遺産暫定リスト掲載に向けて、すでに自然遺産に登録されている地域の課題を学ぼうと竹富町議会(西大舛髙旬議長)は15〜18日の3泊4日の日程で鹿児島県屋久島を行政視察した。屋久島は世界自然遺産登録から20年が経過し、入域観光客が倍増。自然保護の面で課題が出ており、一行は西表島などを核とする「琉球・奄美」の暫定リスト掲載を前に、自然休養林の利活用に関するルールづくりの必要性を再確認した。

 「奄美・琉球」の暫定リスト掲載はエリアの特定が求められており、現在、奄美・琉球世界自然遺産候補地科学委員会で位置選定が進められている。西表島と沖縄本島北部、奄美大島が中心となる見込み。

 このため、町議団は暫定リスト掲載を前に1993年に世界自然遺産に登録されている屋久島で登録前後における変化や現状、今後の課題を確認しようと全員で屋久島を訪れた。

 視察団は15日に鹿児島入りし、世界遺産センターや縄文杉などを視察。環境省屋久島自然保護官事務所の職員から現状や課題について説明を受けた。

 環境省によると、屋久島の入域者数は登録された93年の約21万人から2008年は約38万6000人と15年間で倍増。入域観光客数も約11万人から08年には27万人と2・5倍に増えている。

 世界自然遺産登録に伴い、同島ではガイドの登録制を実施。登録ガイド数は07年の19人から10年には152人に増加。13年には屋久島観光協会のガイド部会が発足している。

 視察を終え、新田長男副議長は「屋久島は山や川への信仰が厚い地域だが、自然遺産登録後に移住してきた人が川でカヌーを使った商売を行って地元住民との摩擦が生じることもあるようだ。また、ヤクシカを保護したことでシカが増殖し、固有植物への食害も発生し、絶滅危惧種も出ている」と屋久島の課題に西表島との共通点を挙げた。

 西大舛議長も「屋久島でも西表島で起こっている課題が既に発生しており、自然休養林の利活用に一定のルールをつくるなど役場と一緒になって、課題を解決しなければならない」と述べた。

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