八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

【相次ぐ水難事故(下)】 過去5年間で5人死亡

仲本海岸の離岸流について話す運道さん=16日午後、仲本海岸

仲本海岸の離岸流について話す運道さん=16日午後、仲本海岸

黒島仲本海岸 離岸流、島ぐるみで注意喚起

 今月16日、黒島の仲本海岸に続く階段をゆっくりと下りる男性が口を開き、「ここの潮は見た目以上に流れが速い。陸と平行に激しく流れ、変則的なのが特徴で毎年のように人が亡くなっている。観光客が島に訪れるのはいいが僕らとしては波が高くなると泳いでほしくない」と話した。男性は運道将大さん(29)。黒島で観光業を営みながら仲本海岸をボランティアで監視するサンマリン黒島(久貝秀利代表)のメンバーだ。

 「サンマリン黒島」は黒島の有志で3年前に発足し、島での水難事故ゼロを目指して毎日、仲本海岸の波の状況をホームページやフェイスブックで発信し、注意を呼びかけている。

 黒島は毎年多くの観光客が訪れ、マリンレジャーを楽しむ島として有名だが、仲本海岸には独特の変化をみせる離岸流があり、過去5年間で5人が犠牲となっている。

 

■観光にマナーを 

 「泳ぐ人がマナーや注意を守ってくれれば事故は起きない」と話すのは久貝代表(56)。

 看板を設置して注意を呼びかけ、遊泳者には声もかける。

 しかし、久貝代表は効果が薄いことを指摘する。

 島の観光資源の海で事故が相次ぐと、悪いイメージが付きまとい、観光客が来なくなってしまうのではないかと日々不安を抱いている。

 運道さんは「この島を事故の島にさせないように若いメンバーで遊泳者に呼びかけを続けていく」と決意をのぞかせる。

 

■島のイメージを守るため活動

 2人は今後の対策として救助専用の資材や呼びかけ用のスピーカーの整備を求めている。これは米原で独自に活動する花城康志さんと同じ要望だ。

 大工嘉広市消防長は「米原や吉原沖での水難事故を防止するため防災無線の設置を検討していきたい」と地域ならではの取り組みを支援したい考えだ。

 久貝さんは「地道に時間をかけて注意喚起を行っていく。黒島のイメージを守るため島全体で継続していきたい」と安心・安全な海のレジャーを呼びかける。(砂川孫優記者)

  • タグ: 水難事故
  • ※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

    ページ移動

    キーワード検索フォーム