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利用集中、一時は制限も 「安全な居場所が不足」

今年の夏休みは利用者が特に多かった石垣市子どもセンター。子どもの居場所の確保が求められる=7月23日午後(同センター提供)

今年の夏休みは利用者が特に多かった石垣市子どもセンター。子どもの居場所の確保が求められる=7月23日午後(同センター提供)

石垣市子どもセンター

 今年で開所3年目を迎えた石垣市子どもセンター(運道徹館長)。年々利用者が増加し、今年の夏休みは過去最高の85人(1日当たり)を記録した。職員は3人のみで、夏休み期間中は臨時職員も支援に入ったが、利用を制限しなければいけないほど手が回らない日もあったという。同センターでは「親にとっても子どもにとっても安全な居場所が不足している」と危機感を募らせている。(松井弥恵子記者)

 

■安全確保が課題

 同センターは児童福祉法の児童館に当たる施設で、2010年2月1日に石垣市初の児童館として市健康福祉センター内の一室に設置された。登録すれば無料で自由に遊ぶことができ、午前は乳幼児(0〜4歳児)と保護者の交流の場、午後は学校帰りの児童生徒(5歳〜18歳)の遊びの場としての役割を担っている。

 認知度が上がって年々利用者が増加しており、今年の夏休みはあまりの多さに安全性を考慮し、訪れた子どもたちに理由を説明して一度だけ外で遊んでもらうよう伝えたことがあったという。

 安全で気軽に交流ができ、他校区の友達との輪を広げることもできる利点がある一方で、利用者が殺到した際の安全確保が課題となっている。

 

■それぞれの役割

 8月1日から石垣市の公立幼稚園全園で預かり保育が実施された際、民間の学童保育を行う事業所から保育料の格差是正を求める声が上がった。無料で利用できる児童館を増やせば、同様の事態が起きることも考えられる。

 同センターの山城幸枝児童厚生員は「学童保育と預かり保育、児童館の役割はそれぞれ違う。さまざまな家庭状況があり、保護者が選んでいると思う」と指摘。

 子ども主体の子育てを大切にするため「学童や預かり保育などの関係者が集い、お互いの情報や意見を交換する場が必要だ」と述べた。

 

■果たす役割を評価

 やえやま幼稚園に通う新里正悟君(6)の母親のきよかさん(29)は「息子は友達も多く、行きたいという思いが強い。もし引っ越したとしてもその周辺に児童館があると良いなと思う」、開所時から利用しているという渡口梨奈さん(30)は「5年前に石垣に来て周りに知り合いがおらず困っていたが、(来るようになって)つながりができた」と述べ、子どもの居場所や親同士のコミュニケーションの場として同センターが果たす役割の大きさを評価している。

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