まず教員からICT教育 竹富町教委が研修会
- 2013年10月11日
- 地域・教育
竹富町教育委員会が11月までにすべての小中学校にタブレット端末と電子黒板を導入するのを前に、算数・数学を担当する教員16人が10日、町教委主催の研修会で機能や使用方法を学んだ。これらICT(情報通信技術)機器の活用は授業に対する子どもの関心、やる気を高める効果があると言われているが、教員が十分に使いこなせるかどうかがカギ。町教委は「どんどん使って良さを見いだしてほしい」と要望した。
町教委は電子黒板を小中校に各1台、タブレット端末の「i-Pad」を各校に2台、児童生徒には最も人数の多い学年に応じて配布。校内をカバーする無線LANのアクセスポイントも整備する。
石垣港離島ターミナル会議室で開催された研修に参加した竹富小の崎山祥一教諭(35)は「電子黒板だと視覚的に授業ができる。教材を作るのは時間がかかるが、教育アプリを使用すれば時間を短縮でき、教育効果も大きいと思う」と歓迎、同中の森下留治教諭(39)は「フラッシュ型教材として使える。子どもたちも楽しくできると思う」と話した。
教育アプリは無料でダウンロードができるものもあるが、レベルが上がると有料になる場合があるため、町教委が一定額を教員に負担することにしている。
研修会でコーディネーターを務めた竹富中の石垣史昭教頭は「授業だけではなく、どんどん使ってほしい。使わないとただの箱。先生たちが自己研さんし、子どもたちに伝えてほしい」とアドバイス。
浦崎喬教育課長は「ICT機器の導入で、すぐに学力が向上することはない。1年目、2年目、3年目と取り組むことで結果が出てくる。ICT機器で子どもたちの夢を広げてほしい。先を見据えた教育を」と求めた。
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