八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

補助金のあり方に疑問 収支決算・監査未実施の団体に交付

2012年度定期総会を開かないまま、補助金を受けて事業を実施していた竹富町有害鳥獣対策協議会の13年度定期総会=3日午後、町役場会議室

2012年度定期総会を開かないまま、補助金を受けて事業を実施していた竹富町有害鳥獣対策協議会の13年度定期総会=3日午後、町役場会議室

町有害鳥獣対策協議会

 西表島内で猪進入防止柵の整備事業などを行っている竹富町有害鳥獣対策協議会(会長・川満栄長町長)の2013年度定期総会が3日に開かれ、11、12年度分の収支決算・監査報告を承認した。同協議会は11、12年度に県・町から総額3758万円の補助を受けているが、12年度の総会を開かないまま補助金を受けて事業を実施しており、補助金交付のあり方に疑問が残る。(上地矢寸志記者)

 同協議会は県の鳥獣被害防止総合対策交付金事業の実施団体として11年11月に設立。2年分の事業計画を承認し、12年度は総会を開いていなかった。

 事業実施にあたって、11年度は2555万円(県1668万円、町8863万円)、12年度は1203万円(県707万円、町495万円)の補助金を受け、西表島西部の中野地区で5000㍍、東部のヤッサ地区で3000㍍の猪進入防止柵を整備した。

 その間、総会は開かれておらず、3日の13年度定期総会前日(2日)に2年分の監査を受けたが、それまで、収支決算・監査が行われないまま、県と町の補助金が出されている状況が続いていた。

 県法規集、町例規集にある「県補助金等の交付に関する規則」と「町補助金等交付規則」では、補助事業者(同協議会)に対して事業完了後の実績報告書の提出を求めている。

 同協議会の事務局を務める町農林水産課では両地区で猪進入防止柵の整備完了後、県と町に実績報告書を提出しているが、収支決算、監査報告などは行っていない。

 県営農支援課の担当者は「実績報告は来ているが、収支決算や監査報告の添付までは指示していない。補助事業者に収支決算などを求めるかどうかは県としても検討している」という。

 川満町長は「担当者からも11年に発足した際、2年度分の事業計画の承認を得ているということで理解している」と述べ、2年分の収支決算・監査報告をまとめて行ったことに問題はないという認識を示す一方、「単年度ごとに総会を開くことが好ましい」として13年度定期総会で規約を改正した。

 町では昨年、西表自然休養林管理運営協議会と西表島巨樹・巨木保全協議会が事業も行わず、収支決算報告や定期総会が3|5年間も行われないまま補助金を受け続け、補助金を返還する事態となっている。

 町有害鳥獣対策協議会は事業を実施しているものの、収支決算や監査報告を行わない団体に補助金を交付し、補助事業を任せてよいのか、町の監査役を務めた町議からも疑問視する声が挙がっている。

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム