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頒布会で石垣島ファンづくり 異業種で連携、情報発信

顧客に送る商品を段ボール箱に詰める人たち=6月1日(ISM提供)

顧客に送る商品を段ボール箱に詰める人たち=6月1日(ISM提供)

石垣島スパイスマーケット

 異郷の地にあって、実家から届く小包はうれしいものだ。段ボール箱の中身にふるさとの味や香りを思い出し、包み紙の新聞をみて郷愁にかられた人も少なくないだろう。そんなぬくもりのある小包を石垣島が大好きな顧客にと、異業種の人たちが本業の傍ら、島の旬の食材や情報などを定期的に送り届ける活動をしている。(比嘉盛友記者)

 

■頒布会

  石垣市商工会のいしがきブランディングプロジェクト事業で立ち上がった石垣島スパイスマーケットは昨年3月、会社組織として生まれ変わった。頭文字からとった㈱ISM(平良静男代表)。

 ブランディング事業が終了した後も「一つの方向性に向かって集まった仲間で新しい事業をつくっていこう」と業種の異なる人たち11人が出資して設立した。

 東京都内にある日本百貨店で常設展を開催しているほか、小包を顧客に届ける頒布会活動に取り組んでいる。メーンの頒布会は商品を届ける会費制の販売方法で、顧客にとってはいちいち注文をしなくてもよく、定期的に送られてくるという仕組み。

 同社の場合、2カ月に1回の割合で商品を送っている。発送する商品を選定した後、段ボール箱に出資業者の商品か仕入れた旬の食材、さらに島の情報を発信する地元の新聞や雑誌、チラシなどを入れ、段ボール箱にメッセージも添える。

 

■アプローチ

 現在の顧客は約50人。決してもうかる事業ではないが、平良代表は「将来にわたってお客さんに来てもらえるような島にしなければならない。リピーターになってもらえるよう下地をつくっていきたい」と話す。

 都市圏に住む人たちにとって石垣島は数ある観光地の一つにすぎない。平良代表は「だからこそ、こちらからアプローチしなければならない。これをアナログ的にやっていきたい」と強調する。

 

■継続した魅力発信

  新空港の開港後、入域観光客が増加しているが、これが将来にわたって継続するかどうか。日本の人口は減少し、旅行需要も鈍化していると言われる。

 市商工会の平田睦事務局長は「新空港開港後、観光客が順調に伸びているが、観光には波がある。持続的にするためには、リピーターになってもらうことが重要だ」と指摘、「異業種の仲間が集まって互いの情報を交換し、自分たちのためにも島のためにも取り組む。これが広がれば、客を呼び込む魅力の一つになるのではないか」という。

 出資者の1人は「石垣島が好きな人が会員になっているので、石垣島の魅力を継続的に伝えていける。こうした人たちが宣伝部長になって石垣島の情報を拡散してくれるのではないか。地道な活動だが、会員が増えてくればいろんな展開ができると思う」と期待している。

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