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プール(豊年祭)が近づき、たそがれ時となると…

 プール(豊年祭)が近づき、たそがれ時となると少年たちの打つ太鼓の音が遠く、近く聞こえてくる。当日は仕事の合間をぬってできるだけ見学に行く▼祭りとは何だろう。私の場合、それはまず自分の子ども時代への郷愁、そして現在の子どもや島人の活躍を見たいとの思い▼それから青年たちがあの重い旗頭を持ち上げたり、女性たちが巻き踊りに汗を流したり、見物人を含めて祭り参加の人々が大綱を引き合って力を振り絞ったりするこのエネルギーからどんなことが引き出せるかを想像する楽しみである▼そして、それらのことは我々の歴史への懐古、記憶、未来への展望とも重なるところがあるのではないか▼例えばプールはインドネシア語のプリ(穂)から来たという説があるし、インドネシアに「ジャバニカ」という稲の品種があってそれが八重山に渡来した可能性が高いという。また遠いところから来た人の意味を表すニールピトゥという八重山語もある▼私は今夏、機会を得てある豊年祭を近々と見学したが封建圧制下にあってもヤマトゥ世にあっても、アメリカ世にあっても絶えることなく堅忍持続してきたこの祭りという「解放感覚」を、さまざまな困難が錯綜(さくそう)するこの現代に、どうにかして生かしたいものだとつくづく思ったのである。(八重洋一郎)

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