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平久保安良のハスノハギリ群落 国の天然記念物に

バリ石も追加指定へ 伊原間

 国の文化審議会(宮田亮平会長)は21日、国内最大規模の平久保安良のハスノハギリ群落を天然記念物に指定し、石垣市伊原間の「バリ石」を「石垣島東海岸の津波石群」に追加指定するよう下村博文文部科学大臣に答申した。順調に行けば、8月ごろの官報告示で指定される見通し。  ハスノハギリはアフリカ東部、アジア、ポリネシアなどの亜熱帯から熱帯域に広く分布するハスノハギリ科の常緑高木。県内では、石垣島と西表島を中心に分布しており、平久保安良のハスノハギリ群落は国内最大規模を誇る。群落内には胸高直径80センチメートルを超える巨木も存在する。  ハスノハギリは台風時の高波や河川の出水で地表が不定期に冠水する水はけのよい場所に生育する。保全にはサンゴ礁のリーフ、サンゴ砂が堆積(たいせき)した砂丘地や河川水が流れ込む平たん地などの環境が不可欠で、陸側の海岸林や海岸と海側のサンゴ礁域も指定対象として含まれている。全体の面積は約147ヘクタール。  対象地の周辺には、明治期に廃村になった安良村跡があり、牧場跡や御嶽も存在する。2007年に市の天然記念物にも指定された。  「バリ石」はハマサンゴが死んでできた石で、明和の大津波によって打ち上げられたことが科学的に分析されている。今回、過去の大津波の規模を具体的に示すものとして今年3月に国の天然記念物に指定された「石垣島東海岸の津波石群」に追加指定される見通しとなった。  諸見里明県教育長は「地域の宝として将来にわたって保護していくべきもの。市の文化財保護行政に対し、支援を行っていきたい」と述べ、玉津博克市教育長は「しっかり保存し、活用しながら八重山の自然の素晴らしさを世界中にアピールしていきたい」と述べた。  バリ石の追加指定を以前から望んでいた伊原間公民館の根間建有館長は「天然記念物として国に認められて本当にうれしい。地域で大事にし、地元の人や観光客に津波の恐ろしさや威力を改めて感じてもらいたい」と話した。  バリ石の近くにある伊原間中学校の大濵民江校長は「北部地区にまた一つ宝物ができた。これまでにも生徒たちは総合学習でバリ石について学んでおり、防災や海岸の環境教育も含め、より深い学習に生かしていけたらと思う」と喜んだ。

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