八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

以下、少々手前ミソになるのだが、3年前の…

 以下、少々手前ミソになるのだが、3年前の私の詩集『白い声』について、Tさんという方が実にいい書評を書かれたことがある。Tさんは長崎のある大学の文学部教授だ▼今年初め、その書評を含むTさんの評論集『ことばの遠近法』が出版された。その表題の由来は「作品との距離感を適切に客観的にとって、立体的創造的に読解したい」とのTさんの意志だ▼さて、その評論集は30年余にわたるTさんの努力が傾注されていて、特に「怒りのヒロシマ、祈りのナガサキ」と言われるように、山田かん、林京子、野呂邦暢、青来有一などの文学について深く思索され、なかなか評価が高い▼その中に私の詩についての言及もあるわけだが、面白いのは、その評論集を紹介している長崎新聞や読売、毎日紙などが、Tさんの私の詩について論じた次の文章、「辺境、つまり島こそが、人の生存の根源や原点を問うことを可能にする磁場ではないか」を強調していることだ▼実はTさんも長崎、五島列島・久賀島の出身であり、私の詩的立場に共感されたのであろう▼Tさんは最近、私信で「…『白い声』に感謝…」と書き寄こされたが、私はその送られてきた新聞や手紙に辺境の思索の可能性を鼓舞され、意を強くし、心からうれしく思っているところである。(八重洋一郎)

関連するニュース

  • 関連するニュースはありません。

ページ移動

キーワード検索フォーム