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キジ生息、市全体に拡大 捕獲追いつかず、農作物被害増

 キジやクジャク、イノシシなど有害鳥獣の農作物被害が頻発しているのを受け石垣市農政経済課(多宇弘充課長)が生態把握に向け前年度、実施した「石垣島における有害鳥獣調査」が終了。その結果が報告書にまとまった。本年度は、その調査結果に基づき、実際に鳴き声や目視などに基づく島内の生息分布状況を確認。種類に応じたより効果的な駆除方法を検討することにしている。  調査はキジ(コウライキジ)、クジャク(インドクジャク)、イノシシ、カラスの4種類を対象に実施。市の委託を受け(財)沖縄県環境科学センターが、県猟友会八重山支部や日本野鳥の会石垣支部、JAおきなわ八重山支店などへの聞き取り調査や過去の捕獲実績、農作物への被害状況などの資料に基づき島内の実態をまとめた。  それによると、キジの分布は「石垣島全体」(野鳥の会)。特にイモ畑や野菜畑、パイン畑、サトウキビ畑に多く、被害が多い。同猟友会では「50~60年前に害虫駆除用に導入した」としている。  クジャクも島内全域で見かけられ「特に万勢岳、牛舎近くで多い」。カラスも石垣島全域におり、フルスト原遺跡周辺にねぐらがある。イノシシは、特に北部に多いという。  一方、捕獲実績は2007年度から11年度までの5年間でキジ1266羽、クジャク425羽、カラス2987羽、イノシシ1644頭。キジ、クジャクの捕獲は11年度から大幅に増加。特にキジは07年度に北部のみの捕獲だったが、08年度以降は全域に拡大。11年度は南部での捕獲が増えているという。  被害は、キジで野菜や甘しょ、パインアップル等で被害が発生。全域で増加傾向にある。クジャクは水稲等の農作物や家畜飼料に被害が出ている状況。カラスはパインアップルや熱帯果樹、野菜等に被害が出ている。  イノシシは台風による山間部のエサの減少で西部地区(屋良部半島)と北部地域(平久保)を中心に島内全域の畑に出没し、サトウキビなどの農作物を食い荒らしている状況がある。  市では、農家からの被害申請に基づき同猟友会に依頼し有害鳥獣の駆除を行っているほか、箱わなを使い、クジャクやキジを捕獲している。今後は、JAと協力し、卵の買い取りも検討することにしている。

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