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あごなど人骨数十点発掘 白保竿根田原洞穴

遺跡の範囲確認へ
全面調査は今回が最後
 骨から直接測定を行ったケースとしては日本最古となる2万4000年前の人骨が見付かっている旧石器時代(後期更新世)の遺跡、石垣市白保竿根田原洞穴遺跡で県立埋蔵文化財センターが1月7日から調査を行っており、これまでに数十点の人骨が見付かった。人骨に近い場所からは石器や土器のようなもの、木片なども見付かっており、人骨との関連が注目されそうだ。同遺跡は新石垣空港の敷地内にある。新空港が開港する3月7日以降、航空機の離着陸に伴う制限によって発掘がきわめて困難になる部分があり、全面的な調査は今回が最後になるとみられる。  同調査は同センターが文化庁の補助を受け、本年度から3年計画で実施。本年度と2013年度は、これまでに人骨が発見された部分をさらに詳しく発掘するとともに、手付かずだった部分も調査し、遺跡の範囲を調べる。  同センターの仲座久宜主任専門員は「新空港開港後に調査が難しくなる場所があるため、今回の調査では遺跡の範囲を確認することも目的としている」と話す。  最終年度の14年度は資料整理や報告書の作成を行う。  本年度の調査は1月7日から今月末まで実施。同センター職員のほか、大学教員など専門家も発掘に参加している。  調査は「グリッド」とよばれる2メートル四方の正方形を単位にして実施。これまで手付かずだったグリッドG8ではあごや肩甲骨とみられる人骨を発掘した。  人骨などの年代測定には、分析の開始から最も早い場合で1、2カ月、通常は半年ほどかかるという。  調査に参加している琉球大学医学部の土肥直美非常勤講師(形質人類学)は「思った以上に良い状態で人骨が出ている。今回発掘した人骨を分析することで、これまでの調査結果を補強することができる。(同遺跡は)人類史を学ぶうえで貴重な場所。石垣島の人たちが誇りを持って守り、将来は人類学者になる人が出てくれればいい」と話す。
  • タグ: 新石垣空港遺跡
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