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子どものころ、親にねだって買ってもらった…

 子どものころ、親にねだって買ってもらったのがナタ、正月の小遣いで初めて購入したのは小刀だった。いまなら「危ない子」のレッテルを貼られそうだが、当時の遊びには必需品だった▼釣竿や凧を作るためには欠かせない。ナタで雑木を倒しながら山に入り、竹を探す。ハブに驚きながらも、採ってきた竹を「山学校」の友だちと自慢し合い、乾燥させた▼さらにイカ釣り用のエギ(疑似餌)を作り、放課後は「海学校」へ行く。竹を削って八角、ピキダーづくりに夢中になった。おかげで鉛筆削りやリンゴの皮むきなど、得意である▼正月前、各地で親子たこづくり講習会が開かれるが、その会場をのぞくと冷や汗をかく。若い親も子も実に不器用だ。市販のたこや先割れスプーンで育った世代のため仕方ないが、竹文化で育った者としては寂しい▼かつて市内の山は村ごとに区分され、竹を切り出して建築資材やバーキ(竹かご)など生活用品に活用していた。しかしプラスチックなどの製品が出回り、いまでは竹を目当てに山へ入る人はほとんどいない▼唯一、竹を大切にしているところは小浜島で、小浜竹で作った横笛の品質には誰もが胸を張る。その環境にあって、島では笛を吹く子どもも多い。その自信とこだわりを貫き、後世につなげてほしい。(黒島安隆)

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