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猫79匹の不妊手術実施 南の島の猫アイランド事業

緑地公園の快適利用
今後の取り組み次第
 石垣市が管理する新港地区緑地公園で一斉捕獲された猫は、79匹が不妊手術を終え、耳先V字カットの「愛され猫」(公益財団法人どうぶつ基金)として同公園に戻った。市が同基金やボランティアらと連携して実施したことは、同公園を一代限りの命を全うしてもらう場所として公認したことを意味する。今後、猫の適切な管理と公園内の衛生環境の向上が求められる。(比嘉盛友記者)。 ■衛生環境の悪化  同公園は遊具もあって子どもたちに人気だったが、数年前から捨て猫が多くなった。繁殖するなどして数が増え、あちこちにエサの残りや糞(ふん)が散乱、衛生環境の悪化を招いていた。  子育て中の中山義隆市長も「以前は家族連れがいっぱいだったが、猫が増え、糞もあって、子どもを遊びに連れて行けない状況になっている」と公園利用者が減っている現状を指摘する。  3年前に移住してきた中川美也子さん(48)は「市街地に近く景色も良いところだったので、当初はバーベキューしたりと利用していたが、今は猫もごみも多くなり、使いたくない」と嘆き、「少しでも役に立ちたい」と同事業に賛同してボランティアに加わった。 ■「終わりではない」  同公園内で17日、市、基金、ボランティアらがケージに入った猫を出し終えると、拍手がわき起こった。  同基金は、耳先カット猫無料不妊手術事業を全国で展開しているが、石垣市など行政と協働で行うのは初めて。佐上邦久理事長は「初の試みとして全国の見本となる」と評価する一方、「これで終わりではない。継続して初めて効果が出る。事業は始まったばかりだ」と引き締めた。   不妊手術をしたことで「自然淘汰(とうた)される」(同基金顧問・山口武雄氏)ことになるが、捨て猫が増えれば元の木阿弥。山口氏は「猫は年に3、4回生む。あっという間に増える」と捨て猫対策の重要性を指摘する。  一方、不妊手術をしたからといって、現状の環境が即良くなるわけではなく、餌や糞が散からないようにしなければならない。同基金は「まちがきれいになることはすべての住民にとってプラス。猫が嫌いな人にとってもプラスです」という。  ボランティア団体が要望している餌やり場やトイレ(砂場)について中山市長は取材に「餌を食べる場所がバラバラになると汚れるので、何カ所かに餌場や水飲み場、トイレをつくりたい」と答えた。  市民が公園を快適に利用できるかどうかは、今後の取り組み次第だ。
  • タグ: 捨て犬・捨て猫
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