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「美しい日本」などという正体不明の…

 「美しい日本」などという正体不明の政治的スローガンではなく、楽しく珍しい民話集『なぜなぜ 八重山の民話』が出版された。再話者は詩人で出版人でもある大石直樹さんである▼なるべく新しい話題をといろいろ工夫がなされているが、この本の特徴は何よりも発見の喜びが素直に表現されていることだろう▼再話者である大石さんは民話の中に登場する神様や空や海、ガジュマルやアダン、カラスやスズメ、ミミズやムカデなどさまざまなキャラクターの関係を矢印で引いてみて、そこに緊密な世界が出現していることに気付き、八重山の先祖たちが抱いたその世界観、生命観の豊かさに感動しているのだ▼その詳しい内容はそれぞれの方々に直接読んでもらうことにして、私は一つだけこの民話集のメッセージを紹介したい▼それは「やさしさ」である。八重山の空には北極星、パイガ星、北斗七星、群り星など四つのお母さん星が輝き、地上には大きなお乳を出してパパイアになったお母さんがいて子どもたちを見守っているという▼実は私は連日報道される日中危機、オスプレイ沖縄配備、教科書問題等々を考え考え疲労困ぱい、何か我々を励まし勇気づけるものはないかと、しばし幼児となって八重山民話の世界にひたっていたのである。(八重洋一郎)

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