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1期目の総仕上げへ 川満町長の評価が問われる年度がスタート

■8月か9月に町長選  川満栄長竹富町長は今年9月で任期満了を迎え、8月下旬か9月初めには選挙が行われる。去る3月議会で再選出馬を表明しており、選挙では同町長の1期目の実績と政治姿勢が問われることになる。  その1期目の総仕上げとなる12年度の施政方針演説で川満町長は、懸案の町役場の西表移転に並々ならぬ決意を示すとともに、島々振興の主要施策として(1)町海洋基本計画の推進(2)観光産業の振興(3)西表島における水資源確保(4)生活保全航路の整備(5)自然環境の保全とその利活用‐の5項目を掲げた。  役場移転に関しては、現在の庁舎は老朽化が進み危険家屋になっているとして、単独自治100周年の13年度には実現を図りたいと石垣支所の建設予算も計上したが、議会から唐突すぎると反発を受け、同予算は撤回された。  しかし役場移転への決意は崩しておらず、町長選の最大の争点になるのは必至。川満町長を支えてきた与党連絡協議会が解散するなど、足元に乱れもあるが、ただ任期満了まで半年を切ったいまだ対抗馬の名前は出ておらず、無投票当選の可能性もある。そのまま無投票で役場移転を認めるのか。  こうした重要な問題は当然選挙で町民にその是非を問うべきだ。 ■課題山積の竹富町  川満町長は施政方針で数々の施策を掲げたが、確かに竹富町に課題は山積している。これらも選挙で政策として具体的な解決策が示されるべきだ。  経済低迷のあおりを受けて竹富町の観光客も激減している。沖縄ブームで06年度に102万人と100万人台に乗った竹富町の観光客は、08年度の113万人をピークに09年度から下落に転じ、11年度は77万8千人とピーク時から一気に35万人も激減した。  島別には竹富は36万人が34万人、西表は30万人が25万人、小浜は14万人が12万人に減り、波照間だけが2万7千人から3万人台に増えた。  確かに近年各島々で観光客の姿が減った。以前西表の港で列をなしていた観光バスもめっきり少なくなった。川満町長は施政方針で国内外への積極的な誘客活動やイベントへの出展、観光マスコットキャラクターの活用で観光振興を推進するとしているが、「観光立町」をうたっている割にはいま一つ具体策とインパクトに欠ける。  経済低迷に連動して03年~05年当時100人規模で増えていた人口も減少に転じ、特にリーマンショックの08年は118人、09年89人と減少が顕著となっている。これに歯止めをかけるためには経済をどう立て直すかだ。 ■離島の負担軽減されたが  県の離島住民等交通コスト負担軽減事業で今月から離島住民の航空運賃と船運賃が軽減された。しかしこれは観光客には適用されないし、離島住民に4割安となる船運賃も石垣市民には適用されない。したがって離島の観光客増へ直接効果はない。那覇市は離島への船運賃を補助するが、石垣市はどうするのか動きはまだ見られない。  竹富町に5億円の配分が決まっている一括交付金も「八重山はひとつ」で景気浮揚にどう生かすかだ。  小浜で新しく製糖工場が建設され、現在操業中だ。来年度は波照間で建設が計画されている。竹富町にとって黒糖のサトウキビは基幹産業だ。観光が低迷しても島の暮らしに揺るぎがないような一次産業の振興は竹富町の最重要課題。川満町長の任期満了に伴う町長選はこうした町民に夢を与える施策が提示され、論議される場だ。

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