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波照間海運が運休へ 国の補助打ち切りで

燃料高騰も要因
運営難に「苦渋の決断」
 石垣~波照間間で貨物船と高速旅客船を運航している合資会社波照間海運(上原元代表社員)が11日から運休を計画していることが2日、分かった。今年1月から国の離島航路補助事業の対象外となったことで補助が打ち切られ、さらに燃料高騰も重なって「自助努力だけによる単独での航路維持の確保が非常に厳しくなった」という。同社は1日付で、波照間公民館などに文書で通知した。  同社は1972年12月、個人事業者から波照間航路を継承すると同時に、離島補助航路として運航を開始した。90年2月には貨客船「フェリーはてるま」(194トン)、96年4月には純客船の高速船「ニューはてるま」(19トン)を導入、昨年8月22日にはニューはてるま代船として大型の新造高速双胴船「ぱいぱてぃろーま」(80トン、定員120人)を就航させている。  一方、波照間航路は(有)安栄観光(森田安高代表)が89年から旅客船を不定期で運航、今年1月1日から国の許可を得て、不定期から定期に変更した。これに伴い、航路を運航する船会社が2社以上となったことから、補助対象航路から外れ、波照間海運は補助を受けられなくなっていた。  この間、両社では共同運航などを模索する動きもあったが、不発に終わったという。  波照間海運は「補助航路の指定が取り消され、需要の減少や行政機関からの支援が得られなくなったことに加え、燃料の高騰も重なった。苦渋の決断としてやむを得ず事業の一時休止に至った」と説明、「利用者には深くおわびしたい」としている。  同社は高速船を1日3便、フェリーを週3便を運航させているが、11日からすべて一時運休となる。再開の見通しは立っていない。  安栄観光は同様の運航を行っているが、貨客船「第2ぱいかじ」(137トン)がエンジン故障で9月から運休。森田安高社長は「30日に国の許可が下りたので臨時に貨物船『ぱいかじ』(19トン)を来週には運航させて対応したい」と話している。  離島航路補助 離島航路を維持改善し、離島地域の振興、離島住民の民生の安定と向上に資することを目的に、航路運営で生じた結束額を国、県、市町村が負担して補助する制度。要件の一つに航路を運航する事業者は1社でなければならず、他社と競合する航路は補助対象とはならないとある。郡内の補助航路は、石垣~波照間が対象外となったことで現在は石垣~与那国のみとなっている。

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