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平和と児童憲章

「憲法記念日」と「こどもの日」に思う
4月29日からスタートした大型連休もきょう3日の「憲法記念日」、4日「みどりの日」、5日「こどもの日」と後半戦に入った。家族一緒にレジャーを楽しむ一方で、祝日の意味も考える有意義な休日にしたい。 ■武器をショベルに  特に施行から64回目を迎えた憲法に関しては、常に改正論議にさらされ、特に9条は危うい状況が続いている。  こうした中で発生した未曾有の東日本大震災。10万人余の隊員のほか艦船などが派遣された自衛隊は、3月11日の発生以来、被災地で「武器をショベル」に変えて大活躍をしている。  これを受けていしがき女性9条の会は先月中旬の総会で「自衛隊を災害救助隊」にするよう求める署名活動などを決めたが、まさにこれこそが「国民の生命と財産を守る」自衛隊の望ましい本来の姿ともいえる。  宮古、石垣、与那国の離島でも自衛隊配備計画がここ数年をめどに具体化している。しかし、わたしたちは国に対し武器で平和を守るのでなく、今回のようにショベルと戦後64年間一度も戦火を交えることなく平和を守ってきた「憲法9条」で国民の生命と財産を守り、世界の信頼と貢献を望みたい。  一方で沖縄では今年1月、交通死亡事故を起こした米兵が「公務中」を理由に不起訴になる事件が、県民の激しい憤りを買っている。同様の事件は08年にうるま市、昨年は山口の岩国市でも起きているが、国の対応はまるで弱く米軍の不条理がまかり通っている。  国は「法の下で平等」の憲法14条を毅然と守り米国に強く求めるべきだ。 ■今の子どもは幸せか  「こどもの日」は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」として、多くの子どもが犠牲になった大戦を踏まえて制定された憲法などを受け1948年に制定された。その後51年に児童憲章、59年に児童権利宣言が制定されている。  特に児童憲章は▽すべての児童は心身ともに健やかに生まれ、育てられ、その生活を保障される▽すべての児童は家庭で正しい愛情と知識と技術を持って育てられ、家庭に恵まれない児童にはこれに代わる環境が与えられる▽すべての児童は虐待、酷使、放任その他の不当な取り扱いから守られるなど前文と12項から子どもの権利を保障している。しかし実態はどうか。  物があふれ食べるに不自由しない暮らしの一方で、あるいは格差社会の貧困、少子高齢化の中で携帯のメールやゲームに夢中の子供たちや不登校、非行、児童買春、児童ポルノなどの事件・事故。さらに一番子どもが落ち着ける場所の家庭でも虐待、子育て放棄など児童憲章と逆の問題が起き、子どもの環境は悪化しているのが現状だ。 ■大人の責任と役割  それは都市化する八重山も例外ではない。現に虐待死もあるし、無理心中で死亡した子供や大人に乱暴されて死亡した女子小学生もいる。親の子育て放棄や虐待で施設に預けられている子供も少なくない。親を選べない子供にとって不幸な現実が八重山にもある。  年々八重山も制度や施設は整備されてきた。しかし一方でかつて「子どもは地域で育てる」という地域のきずなと美風は弱まっている。「子ども見守り隊」を各地域に充実拡大したい。  子どもは親も選べないが、自分が育つ環境も選べない。それだけにわたしたち大人は、平和の中で子どもを育てることができるよう憲法や児童憲章、児童権利宣言をいま一度確認し、大人の役割・責任を自覚する必要がある。

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