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仙台に響け!復興とぅばらーま 八重山古典民謡保存会

狩野さん音楽祭で独唱へ
黒糖300袋も発送
 「んざや 乗(ぬ)り越(く)いら くぬ災難ゆ けーらし 肝あーし あらむら まらしょうら」。東日本大震災の復興を願う「とぅばらーま」が17日、被災地に響き渡る。「何くそ 乗り越えよう この災難を みんなで心を一つにして振興仙台を築きあげよう」と八重山古典民謡保存会師範の大底朝要さん(76)=石垣市大川=が、弟子の狩野雅世さん(36)=仙台市青葉区=に送った歌詞。狩野さんは、仙台市榴岡(つつじがおか)公園で同日行われる音楽イベントで独唱する。  狩野さんは2003年から09年まで石垣市で暮らした。その間、大底朝要研究所に通い、08年の八重山古典民謡コンクールでは最優秀賞を獲得、翌09年に仙台市にUターンした。  大底さんは仙台と岩手にそれぞれ弟子が1人いるが、狩野さんとは1週間後にようやく連絡がとれた。その後、電話でライブ出演の話を受け、「大いにやったほうがいい」と二つ返事で承諾。急きょ、復興への願いをとぅばらーまの歌詞に託し、ファクスした。門下生とともに小さく袋詰めにした黒糖300袋も発送した。  大底さんは「大変な時期なので心を強くもって、なにくそという気持ちで立ち向かってもらいたい」とエールを送る。師匠の歌詞に狩野さんは「先生の強い思いに触れて感動した」と心を動かされ、「その気持ちを被災地の人たちにも伝えたい」という。大底さんから電話で歌い方の指導も受けた。  狩野さんは石垣滞在中、石垣青年会に所属し、アンガマなど地域の伝統行事に積極的に参加。地域活動を通して多くの友人、知人ができた。  こうした人たちから激励のメッセージと物資が届く。自身には被害はなかったというが、同僚や周囲には家や家族を失った人も多く、仕事が休みとなる週末には物資を被災者へ届けるなどの支援活動を行っている。  「仙台に帰ってきて、地元のために支援をすることができて良かった。これも石垣で地域活動をした成果だと思う。石垣でかかわった皆さんから協力をいただいており、本当に感謝します」と狩野さん。感謝の気持ちと復興への思いを歌で伝えるつもりだ。

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