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地球の環境を考えて 気候講演会で理解呼びかけ

 石垣島地方気象台(菊池正台長)は2日、地球環境や地球温暖化への理解を目的とした気候講演会を石垣市、県八重山事務所と共催で市民会館中ホールで開いた。講演した3氏がデータや事例を駆使して地球温暖化がもたらすさまざまな気候変動の問題点を指摘、「私たちにできることは何か。考えてほしい」と呼びかけた。気象台はデータをまとめた「八重山地方の気候変動」を来年3月にホームページ上で公開し、資料として活用してもらう予定だ。  沖縄気象台業務課気候・調査室地球温暖化情報官の浅見幸宏氏が「気候変更とどう向き合うか」、WWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」研究員の佐川鉄平氏が「サンゴのストレス要因~気候変動の影響を中心に~」、石垣島地方気象台次長の宮里勝男氏が「八重山地方の気候変動」をテーマに講演した。  浅見氏は地球温暖化のメカニズム、未来の予測、地球温暖化がもたらす問題点を列挙。ハチドリが「私は、私にできることをしているだけ」と森林火災を消すためにしずくを一滴ずつ運んだという南米アンデス地方に伝わる話を紹介した上で「効果は弱いかもしれないが、できることをやれば大きな力になるのではないか」と話した。  佐川氏は、白化現象などサンゴに与える水温の影響について「サンゴは環境の変化に弱い。水温が1度上がるだけで致命的になる」と指摘、「人間の活動や考え方を変えないとサンゴを守ることはできない」として二酸化炭素排出を抑制する地球規模の取り組みと、赤土流出防止など地域での対策が重要と訴えた。  宮里氏は、地球温暖化を人間の体温の上昇に置き換え、「体温が1度、2度上がったらどうなるか」と問題提起。石垣島の気候は過去100年間で気温が1.16度上昇、熱帯夜(日最低気温25度以上)が1931年以降に41日も増加しているという。  宮里氏は熱中症、集中豪雨、台風の大型化、海水面上昇など温暖化がもたらす影響に触れ、「地球温暖化は決して人ごとではなく、農業や漁業にも影響が出てくるかもしれない。できることからやってみようという気持ちをもっていただければ」と話した。

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