Category: 社説
教育委員人事と高校総体種目
■なぜいつもそうなのか
教育長人事(教育委員)のことである。スムーズに交代劇が進んだことがない。こうも教育行政に空白があっていいはずはない。仮に文科大臣が空席であったならどうなるのか考えてみるがいい。自治体の教育長ぐらいの考えが少しでも市長や市議会にあったなら、自らの地位や存在をおとしめることになる。そのことを肝に銘じたい。
それにしても余りにお粗末としか言いようがない。就任後間断なく、観光協会長に経験豊かな民間人を据え、市監査委員をその道に通じた人材を登用した市長とは思えない。大いに責任を感じねばならないだろう。
もとより人事権は市長にある。それは最大限に尊重すべきである。また、市議会も大いに同調すべきであろう。だが、今回の空白劇を招いた原因は予定者との十分な話し合い、加えて条件整備を整えず市議会に臨んだからにほかならない。安易に過ぎる。9月の市議選の結果をみて再提案するようだが、そんなのんきなことで果たしていいか。
市長は、本市の児童生徒の学力を全県トップに持っていくと口にする。課題の山積する本市教育行政へのこのような緊張感のなさではおぼつかない。夏休みも終わろうとしている。
■臨時議会を開いてでも
本市の教育行政に良き人材であると確固たる思いであるなら現職の校長であっても当然いい。懸念されていたインターハイも済んだ。臨時市議会を開いて空白を埋めるべきだ。この熱意が欲しい。市議会も先の取り下げで市長提案を補完したと見ていい。ここは1日も猶予がないということを知るべきだ。
議員の中には、長年PTA活動に精を出してきた者も少なくない。一般質問で、毎回のように教育問題を取り上げる者もいる。現在PTA会長を務めている者もいる。空白に鈍感であってはいけない。市PTA連合会は声明文を出すなど声を上げ怒るべきではないか。その存在意義を示すべきだ。
■水を差すわけではない
インターハイが済んだ。地元開催のレスリング競技に出場した八重山高校の健闘が光った。惜敗した団体戦は大いににぎわい会場を沸かせた。開催地の面目が立ったと言うものだ。開催までこぎつけた関係者、ことに選手の育成に尽力された指導教諭をねぎらいたい。
しかし、水を差すわけではないが、それでよしとするにはいけない。競技種目の選定のことである。
復帰後この種の全国大会が本県で今大会を含めて3度実施された。そのときの八重山開催の競技種目は以下。若夏国体のバドミントン競技、海邦国体の軟式高校野球、今回のレスリング競技である。幸い過去2回の大会とも盛会裏に終えることができた。ことに海邦国体は、市役所に国体課を設置するなど全郡的な取り組みと競技の準優勝で島中がわいたものである。問題は開催で何が残ったかである。
当時、バドミントン競技の普及率はゼロに近かった。国体後、競技連盟等の尽力で競技人口を確保。県中学校総体では団体優勝をするまでになった。少人数でチーム編成が可能。小規模校では大変貴重な競技種目となっている。
軟式高校野球はどうか。華々しい活躍と郡民あげての国体歓迎ムードであっただけに、その落差は大きい。そして、今回のレスリングはどうなるだろうか。急きょのチーム編成で臨んだだけに、どうしても懸念が残る。
この3種目とも郡民が望んで誘致した種目ではない。どこで、どのようにして種目決定されたか。郡民には、押しつけられて仕方なく引き受けたの思いが消えない。選定は小中高生に普及していて、観戦により夢が描けるような種目の方がいい。スポーツによる町おこしを進める宮古島市や浦添市にならいたい。