石垣島に住む台湾系の住民のなかには、旧7月15日のウクイピー(送り)に当たる24日、出身地の習慣にならって祖先供養の儀式を行う姿が見られた。
台湾では旧7月15日は中元節と呼ばれ、祖先供養の儀式が盛んに行われることで知られる。
石垣島に住む台湾出身者の旧盆はンカイ(迎え)に当たる日から3日間行う場合と、ウクイピーの1日だけ行う場合があり、両親が台中県出身の東金三さん(58)と台北出身の昌代さん(55)の夫婦はウクイピーだけ供養。昌代さんが「台湾の母から聞いて覚えた」という方法で行った。
「好兄弟」(台湾語で「ホーヒャーティー」)と呼ぶ無縁仏にも、先祖と同じように数多くの供物を用意するのが特徴。供物は、基本的な3種類とされる鳥と魚と豚肉を用意する点では先祖も好兄弟も同じだが、東さん宅の場合、それ以外の供物が異なる。
先祖には人が食事をするのと同じように料理を供えるが、好兄弟に缶詰やカップ麺、生の米など。「あの世に戻った好兄弟が自分で調理できるものや保存しやすいものを用意することにしています」と金三さん。
供物を置く向きも違い、先祖に対しては位牌に向けて仏壇の前に並べるが、好兄弟の供物は屋外に向けて並べる。家の外にいる無縁仏が供物を口にしたり、持ち帰ったりできるようにという意味があるという。
昌代さんは金三さんとの結婚を機に台湾から石垣に渡り、今年で来日25年目。「結婚して3年目ぐらいから私がお供えを用意するようになり、台北の母に電話で供え方を尋ね、今のような方法でやるようになった」と話していた。
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