Category: 不連続線
知り合いにアンガマの名人がいた。まじめで、寡黙な人だった。旧盆の夜になると姿を消し、ウシュマイ(爺)かンミー(婆)に変身していた▼あの世の芸能集団を引き連れ、各家庭を訪問するウシュマイとンミーは、方言が達者で博識でなければならない。同時に、観客からの質問を瞬時に切り返す能力とユーモアのセンスを要求される▼客を大爆笑させるか、「滑る」かはウシュマイやンミーの力量次第。上手なアンガマ行列は、他字から見学者が詰めかけるほどだった▼子どものころ、ウシュマイの珍回答に腹を抱えて笑った。その笑いのセンスに興味を覚えて後を追い、面を外すのを見たところ、知り合いだったのに驚いた。いまでは故人となったが、ずば抜けた才能に後輩が追いつかず、50代まで面を着けていた▼現在青年会がアンガマやエイサーなど熱心に取り組んでいる。各字での訪問回数も増え、かつてないほどの盛り上がりだ。伝統文化を継承しながら、青年らが結束を深めるようになったのは頼もしい▼ただ方言を上手に話せない世代だ。青年会は大変だろう。演じ手は話の内容を伝え、聞き手はこれを理解する。難しいが方言を継承する絶好の機会だ。頑張ってほしい。今年は手話アンガマも披露される。いつか英語、中国語アンガマも演じられるかも知れない。(黒島安隆)
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