8月
22日
2010

旧盆入りである。八重山ではンカイ(お迎え)と…

Category: 不連続線



 旧盆入りである。八重山ではンカイ(お迎え)といい、かつては門口で稲わらの束をたき白い煙でご先祖様を招き入れた▼近年はたきたくても稲わらが手に入らない、祖父がいつの間にか取りやめた。お隣も止めたなどの理由で廃れてしまいとんと見られなくなった▼一方、仏壇のお供え飾りなどは、代用できる品の出現や飽食の時代を反映してか年々華美になってきたような気がする。大型スーパーなどで季節を問わず潤沢に出回る移入果物、缶詰、お菓子などが所狭しと並べられている▼それと代々、仏前には精進料理が供えられてきたはずなのに、我が家でも迎えジューシー(炊き込みご飯)と送りシームヌ(吸い物)に少し口出しされる以外は、家族の食べたい好きなものを供えたらいいよと親世代も開けている▼中に唯一、昔から仏壇の一等席を占めてきた桃や魚の形をした色鮮やかなクーガァーシ(形を模した中身は白糖も出回っている)がある。甘い物のない時代、子どもにもお年寄りにも最高のお菓子だった。ところが今では、誰にも見向かれずお盆明けのごみ回収日に一緒に処分されたりしている▼各家の諸都合によるお盆とはいえ年中行事の簡素化、生活改善、虚礼廃止運動などで大きく様変わりしていく習俗にご先祖様も目を白黒させているのでは。(仲間清隆)

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