Category: 社説
150人乗りジェットから39人乗り小型機に
■那覇経由で宮古入りも
石垣~宮古便に不満が出ている。それまでJTA(日本トランスオーシャン)の150人乗りのジェット機2便あるいはジェット機1便にRAC(琉球エアコミューター)の39人乗りDHC8型機2便が就航していたのが、先月16日からはRACの39人乗り小型機2便に縮小変更されたため、従来に比べて乗りにくくなっているためだ。
利用者によってはどうしてもその日に間に合わせなければならない用事があって、那覇経由で宮古入りしたという話まで聞こえている。
JTAによると、このダイヤは今月いっぱいまでの措置で、9月からは7月中旬までのジェット1便、RAC2便のダイヤに戻るという。そのため今のところこの機材・ダイヤを変えることは考えていないようだ。
しかし、いくら規制緩和の時代とはいえ、利用者の意見も聞かずに一方的に機材を変更縮小して乗りづらくしているやり方には、八重山在の各宮古郷友会の方々には大いに不満だろうし、今後もどうなるか気になるだろう。またかつて新婚さんブームの時代には「乗れない飛行機」と地元の利用者から大きな批判があったが、今どきそれはいかがなものかとも思う。
JTA側によると、7~8月の夏休みは旧盆もあるが、意外と地元の人たちの利用は少なく、そのために今回初めてこうしたダイヤを組んだようだ。
■少ない地元の利用者
同社は例年観光需要に合わせたダイヤを組んでおり、石垣~宮古には6月まではジェット2便が就航していた。それは1便は大阪直行便、1便は東京直行便が燃料補給で宮古を経由していたためで、これが7月1日から15日までは大阪便が那覇経由となり、東京直行のジェット1便、RAC2便体制となった。そして同16日からは東京直行便も那覇経由となり、現在不満が出ている今のダイヤとなった。
宮古~石垣に関しては、東京からの直行便があるためRAC2便にジェット1便が加わり、それほど乗りにくいという不満は出ていないようだ。
JTA八重山営業所は「何かの大会など団体が利用する場合、一部で迷惑をかけているかもしれない」としながらも、しかしこれまでの利用状況をみると計算上は乗れるとして、11月以降は未定だが当面9~10月は7月半ばまでの一日3便体制に戻るし、今のダイヤを変更することは考えていないようだ。利用者はそれをよしとするのか。
航空業界はどこも厳しく、国の支援を受けて役職員の給与やボーナスをカットしたり、不採算路線を廃止したりと再建途上にある日航グループに属するJTA・RACもそれは同様だ。それだけに石垣~宮古間は利用が少ないということで「不採算路線切り捨て」で、今よりさらに後退しないか、特に八重山在の各宮古郷友会の方々には非常に気になるところだろう。
■観光産業と連動
しかも宮古~八重山間は、本当にこのまま放置していいのかと思うほどに08年6月以降有村産業が倒産して旅客船が途絶え、今は空路しかない。
JTAの現在のダイヤは観光需要に合わせたもの。石垣~宮古間の路線を逆に拡充強化させるためにも、航空会社の大きな負担となっている着陸料や航空機の固定資産税、さらに航空機燃料税など「現代の人頭税」とも言われる公租公課を廃止減額させて観光客誘客のネックである運賃の低減を実現させ、宮古、八重山をはじめ県全体の観光産業を活性させる必要がある。