Category: 不連続線
他人の臓器を移植してでも肉親を長生きさせたいと願う人たちがいる。一方で肉親に 疎遠にされ所在が分からない長寿者もいる。同じ命なのに▼先日の交通事故死の脳死判定で臓器提供した若者が、もし身内だったら、どうしたんだろうね。相手に感謝されたにしても身内としては複雑だね▼家族は嫌でも死んだ本人が同意していたら尊重するしかないのでは。世間も腎臓などの生体移植に関しては理解を示していながら、脳死からだとあれこれ言い募るのはどうして▼死を宣告されたはずの身体の一部が他の身体で蘇生(そせい)しているのをどう思う。魂はどうなるの。臓器移植は医療行為なので心霊のことは不問、移植してもしなくても火葬後には残る骨に思いを託すしか術がない。幸い代々のお墓の中は遺骨のみである▼でも、先の戦争で亡くなり、骨どころか形見の品さえ見つからない人もたくさんいる。となると人間は、この世に生を受けた以上、一途に天寿をまっとうした証としての骨を残すためには、天災は仕方ないとしても戦争だけは絶対に許してはならぬ▼専守防衛といっても軍備の行き着く先は戦争である。十分備えたつもりの核を頂点とする現代戦でも勝負は時の運。死もおあいこ。きょうは、戦後の互いの無事を感謝しあう終戦記念日。命どぅ宝は至言。(仲間清隆)
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