8月
6日
2010

約2万年前の人骨が見つかった新石垣空港建設地の…

Category: 不連続線



 約2万年前の人骨が見つかった新石垣空港建設地の白保竿根田原(さおねたばる)洞穴の発掘調査が2日から行われているが、調査が進むにつれ、これから先、何が出てくるか、考古学ファンならずとも、興味が尽きない▼「白保竿根田原洞穴と旧石器時代の発見」と題した先日のシンポでは、専門家から「洞穴には貴重な化石や過去の世界のかけらが宝箱のように詰まっている。洞穴を保存すべき」との意見が相次いだ▼話は異なるが、20数年前、県の土地改良現場で、琉球王府時代に稲作の適期などを見定める星座観察用の星見石が見つかり、文化財審議会が保護へ動いたが結局、記録保存という形で撤去された▼それはいま過去の遺物として倉庫に眠っているが、昔の農耕文化を伝える貴重な歴史資料として、なぜ現地保存できなかったのかと思う▼洞穴から出土した人骨は、われわれの遠い祖先であることには間違いない。2年前、県が行った新空港現地見学会に参加した際、見たことがない地層や岩石に触れ、遠い昔にタイムスリップした錯覚に駆られたことがある▼県によると、幸い、洞穴は雨水を処理する浸透ゾーンで発見されたため、空港の機能にはまったく支障がないという。今後は文化財行政の出方にかかっているが、後世に悔いを残すことはしないでほしい。(南風原英和)

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