7月
25日
2010

珍しく三女からプレゼントが届いた…

Category: 不連続線



 珍しく三女からプレゼントが届いた。私が愛用してやまない家庭常備薬「ケロリン」の商標が大きくデザインされたTシャツ▼似合う似合わないは別として着ている人を表していていいんじゃないのとは家人。三女が幼少のころに書いた私の駄文「カインの子」を思い出してのことらしい▼その短文は、小説題名づくりの名手・作家有島武郎のカインの末裔(まつえい)の題名をもじって、聖書に登場するカインならぬ売薬のカインを信ずる祖母とその影響を多大に受けた家族の話を書いたもの▼先端診療が受けられる県立病院でのこと。入院の家族に付き添い風邪をひくも、近くにいる病院の著名医師たちの処方薬より持参した常備売薬を信じそれを服用し快癒したという話▼おかげで祖母亡き今も、家の薬箱は正露丸からカイン、ケロリン、ピリン散、ノーシン、ジキニン、今治水、ヨードチンキ、オロナイン、サロンパス、キャベジン、わかもとの類までにぎにぎしい。加えて病院から処方される新薬も並び、さながら薬の標本館▼祖母の教えは、いささか牽強付会だが「抱えきれないほど処方される現代薬の臨床データは、果たしてカイン八〇年(駄文当時)の歴史を超えているだろうか」という素朴な懐疑。そんな訳で病院にかかる時は、つい安いジェネリック薬品を求めてしまう。(仲間清隆)

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