古式ゆかしく奉納芸能
世果報雨も降る
今年の五穀豊穣に感謝し、来夏世(クナツユー)の豊作を祈る石垣市四カ字の豊年祭は22日午後、新川の真乙姥御嶽でムラプールが行われた。各字・団体の色鮮やかな旗頭や太鼓、巻き踊りが次々と奉納されたあと、女性たちだけによるアヒャーマ綱や勇壮なツナヌミン、大綱引きなど一大絵巻が繰り広げられた。干ばつが懸念される中、夕方には世果報雨が降り、神司や字会関係者を喜ばせた。
この日の石垣島の最高気温は32.8度(午後3時)を記録。前日のオンプールと同様、真夏の日差しが照りつけた。ムラプール開始時刻が近づくと、会場周辺には、各字や公民館、団体の旗頭が集まり、太鼓や鉦(かね)、ホラ貝が鳴り響いた。
奉納芸能は新川字会から始まり、田頭と矢頭、伝統の旗頭を奉納。記旗(シルシバタ)を持った稚児(ちご)を先頭に長老(ウヤジュウ)、稲摺(イニスリ)、田打(ターウツ)などの余興が次々と奉納された。
このあと、双葉公民館、大川、石垣、登野城字会、JA、石垣島製糖、石垣中学校や八重山農林高校の旗頭や太鼓、婦人らの巻き踊りなど奉納芸能が続いた。
「五穀の種子授けの儀」に続いて、女性だけで行う「アヒャーマ綱」が行われ、今年のブルピトゥ(棒貫人)の大工悦子さん(62)が神司から授かったカヌチ棒で雌雄の大綱を結び付けると、ガーリィに熱狂。女性たちに担ぎ上げられた大工さんは神司に向かって手を合わせ、来夏世(クナツユー)の豊作を祈願した。
ブルピトゥの大役を務めた大工さんは「集落の行事を大事にしながら絶やしてはいけないという思いで、とても興奮した」と感激した様子で話した。
このあと、会場を真乙姥御嶽の西側に移動。日が西へ傾きかけたころ、恵みの雨が降り出した。東西からなぎなたとカマを手にした武将が登場する勇壮なツナヌミンや大綱引きが行われ、ムラプールは最高潮に達した。
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