Category: 社説
3市町議員選挙も本格始動
■政治に夢と情熱
参院選は11日の投開票日を目指して最後の追い込みに入った。八重山も6月定例議会が終了したことで同選挙と併せて石垣市、竹富町、与那国町の議員予定候補者が、9月12日投票の3市町議会議員選挙に向けて本格的に動きだした。そこで選挙を2ヵ月後に控えなぜ議員になりたいのか、議員になって何をしたいのかを問いたい。
同選挙に向けては3市町ともほぼ顔ぶれは固まったが、その中で今回うれしいことは前回27人の少数激戦だった石垣市で33人が名乗りを挙げ、多数激戦の様相にあることだ。近年は立候補者が減る傾向にあり、政治家に魅力がなくなったのかと心配していた。
それが今回若手を中心に新人が12人も名乗りを挙げたことは、それだけ政治に夢をかけ、情熱を燃やす人が増えたことを意味する。それは有権者にとっても選択肢が増えることで歓迎すべきことといえよう。
■何をしたいのか示せ
ただここで現職、新人問わず立候補予定者の皆さんに注文したいのが、冒頭で指摘したようになぜ議員になりたいのか、何をしたいために議員になるか明確に示してほしいということだ。
選挙戦に突入すると政策そっちのけの“名前連呼型”になるが、やはり議員選挙といえどもきちんと政策、公約を示して選挙戦を戦ってほしい。現在参院選では消費税増税が大きな争点になり活発な論戦が展開されている。3市町議員選も投票までまだ2カ月もあるし、それぞれ自治体に課題は山積している。各候補者はこれらの問題を取り上げての政策論争があるべきだ。
石垣市でいえば、現在の市庁舎は移転の必要はあるのか、路面電車は必要か、環境税は導入すべきか、新空港開港に向けて何をすべきか。与那国町では台湾との経済交流具体化へ台湾企業誘致の必要性はないのかなどなどだ。
与那国町は現在5人の議員がいるが、オール与党で議会のチェック機能はないに等しく、これでは民主的な町政運営は期待できない。それだけに定数6人に9人が立候補する同町は、議会の存在自体が問われる選挙となる。
■議員に何を期待するか
新しい民主党政権下でも政治に対する不信、不満は根強い。これは八重山も例外ではない。それは議員としてチェック機能を果たさないばかりか、厳しい財政下で自らの給与カットには反対しながら、利益誘導に奔走する議員、せっかく議員になったもののこの4年間何をしたのかわからない議員、さらに品性・品格に欠けた議員もいる。
そういう意味では若手の範となるべき現職やベテラン議員の責任は重く、政治に夢と情熱を持った新人のころの原点に戻ってほしいということと、議員としての品位・品格を求めたい。そのためにも現職・新人問わず「議員必携」の再読・一読をお勧めしたい。
ただここで立候補予定者の皆さんに改めて強調したいのは、確かに政治への不信・不満がある一方で、政治への期待も大きいということだ。それは政治が私たちの暮らしを大きく左右できるからだ。前回当選したある新人市議は、東京から大手企業の特例子会社誘致に成功し、八重山の知的障がい者雇用に大きく貢献している。これは議員ならでは政治家ならではだろう。
それだけに立候補予定者の皆さんには、議員になったらまずこれだけはぜひやりたいという政策、あるいはこれだけは人に負けないという専門性を1つでも2つでも示してほしい。わたしたちはそこから選択を始めたい。