Category: 社説
盛り上がり欠く美ら島沖縄総体2010
■八重高の7人のサムライ
先月29、30日の県高校総体で八重山高校レスリング部が団体で準優勝、さらに個人でも2人が準優勝し、8月2日から5日まで石垣市の総合体育館で開かれる全国大会の美(ちゅ)ら島沖縄総体2010への出場を決めた。
地元で開かれる競技に地元が参加しなかったらどうしようと心配したが、八重高の選手の皆さんががんばって見事出場を決めてくれた。これで大会も楽しくなる。ぜひみんなで7階級に出場する八重高の“7人のサムライ”を応援し、さらに県内外から訪れる選手役員の皆さんを八重山らしく歓迎し、大会を盛り上げたい。
その前に今月19、20日には九州大会が市総合体育館でリハーサル大会として開催される。八重高はじめ16校から150人余の選手・役員が参加する。大勢の人が見に行くことが大会を盛り上げ、県内外選手らの最大の歓迎になる。ぜひみんなで応援に出かけよう。
■選手ら1200人が来島
石垣市大会に向けては市実行員会が市長を会長に組織され、さらに特別支援学校を加えた県立4校の生徒たちで1人1役運動が展開されているが、残念ながら郡民の関心は薄く、盛り上がりに欠けているのが現状だ。
それはアマレスリングそのものが八重山の人々にはメジャーなスポーツでなく、なじみが薄いせいだろう。
しかし不思議なのはなぜ八重山は全国レベルの大会はいつもマイナー競技なのだろうか。お隣の宮古が常にお家芸といえるバレーボール競技に対し、八重山はかつての若夏国体は、当時まったくなじみのなかったバトミントンだったし、海邦国体は採点競技でなく公開競技の高校軟式野球だった。
宮古は市長要請で今回は男子バレーが実現した。八重山はサッカーを要望したものの、会場が少ないことを理由にレスリングに決まったようだ。
とはいえ石垣市大会には全国155校から選手役員だけで約850人、父母も含めるとおよそ1200人が石垣を訪れる。八重山高校も県内の有力指指導者を配置、五輪金メダルの選手らを招いて4年前まで部員ゼロだった部を強化、今年は7階級に選手がそろい、前述の通り全国大会出場を決めた。
さらに4校の高校生たちは、1人1役運動で現在、沿道での花いっぱいの歓迎プランターづくりと会場の装飾づくりに向けがんばっている。
■1人1役の高校生たちの思い
確かになじみの薄い競技だが、オリンピックで活躍、石垣にも指導で訪れた五輪金メダルの吉田沙保里や伊調姉妹、浜口京子選手らは皆さんもご存知だろうし、競技も多くの市民郡民が五輪中継を通じて楽しんだと思う。そういう意味ではなじみはある。
海邦国体の高校軟式野球は全国から八重高を含めて10校の出場に対し、3市町はそれぞれ実行委を組織、それこそ市民挙げて大掛かりな取り組みをした。今回の市実行委の取り組みは今一つだし、これからでも強化すべきだ。 昨年の奈良の大会は沿道に花もなく結構さびしかったようで、これを見た1人1役の高校生たちは「八重山大会は本土の選手・役員の皆さんに来てよかったといわれる大会にしたい」との思いを強く語っていたという。
現在プランターが200個近くと土が不足しているようだ。高校生が主役の総体とはいえ八重山らしい歓迎にがんばっている高校生たちの思いがかなうようみんなで応援し、八重山らしさがあふれる大会にしたい。それが必然的に観光八重山の振興にもつながる。