Category: 自然・科学 Tag: デイゴ ヒメコバチ
長期的な取り組みで指摘も
【竹富】13日に石垣市内で開かれた国際シンポジウム「消えゆく沖縄のリュウキュウマツとデイゴを救え」の出席者らが14日、種子取祭を行うことで知られる世持御嶽のデイゴなどを視察した。「竹富島のデイゴの木を救え」プロジェクトによると、同御嶽の境内では4本のデイゴが枯れ、残っている11本もデイゴヒメコバチの影響を受けている。視察した専門家らは若葉の伸び具合などを確かめたうえで「今年駆除を始めれば、間に合うと思う」と、早急に対応するべきだとの見解を示した。
デイゴに寄生して樹勢を弱らせるデイゴヒメコバチの駆除は、幹に穴を開けて投与する樹幹注入剤と散布剤の2種類がある。この日の視察では、世持御嶽の11本で樹幹注入剤を使用する場合、その購入費用が20万円程度とみられることが分かり、資金調達が課題となる。
視察には、独立行政法人森林総合研究所の福山研二研究コーディネータと県森林資源研究センターの喜友名朝次主任研究員、韓国の箕青山(キチョンサン)植物園研究所の姜基縞(カン・ギホ)所長、アジア鎮守の杜(もり)の再生実行委員会で委員長を務める李春子神戸女子大講師が参加。
4人は世持御嶽に残されている11本から葉が出始めているのを確認。福山氏は早急な駆除によって樹勢が回復する可能性があるとしたうえで、「八重山全体での対策が必要。竹富のみでは守れない」と述べ、竹富島だけでヒメコバチ対策を行ったとしても、周辺の島々からヒメコバチが飛来して加害し続けるおそれを指摘した。
福山氏は駆除作業を継続する必要性にも触れ、「農作物を栽培するときに毎年除草するのと同じように、デイゴ対策も継続しなければならない」として、長期的な視野に立った駆除の在り方を検討すべきだとの考えを示した。
視察では、竹富東港と集落を結ぶ町道大桝線沿いや皆治浜付近でデイゴの花やつぼみを確認した。
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