3月
4日
2010

先日の白保の人骨のほかにもうひとつ…

Category: 不連続線



 先日の白保の人骨のほかにもうひとつそのような骨が埋まっていた可能性がある場所がある。石城(イシスク)だ▼石城は八重山発祥の地とされ、昔の人はその岩石を女性が座っている姿だと言っていた。私などエジプトのスフィンクスを連想したものだ。近くに遠い先祖の墓があったので時々親に連れられ間近に石城を見ながら野道を歩いたこともある▼40年近くの東京生活の後帰郷してみるとその懐かしい女性像は跡形もなく誠に寂しい思いがした。バンナ公園の展望台から眺めると屹立していた岩石はなく、その跡が深い池となっているのが分かる▼あまり不思議なのでいろいろな人に尋ねてみたが正確なことは判明しなかった。なんでもその土地の所有者がある事情から石垣市に買い取りを要望したが「そんな余裕はない」と断られやむなく企業に売却した。その後何度か転売され、やがて採石業者の所有となりその良質の岩は建築材として地の底までも掘りつくされたということのようだ。洞窟(どうくつ)内の数々の資料も四散したのであろう▼学問は日進月歩し考古学そのものもさまざまな調査法を開発し、白保の骨もその方法によって2万年前と推定されたのだから石城からも何かが発見された可能性は大いにあるのである▼考えてみればかえすがえすも残念な話である。(八重洋一郎)

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