2月
24日
2010

石垣市の未来、誰に託すか

Category: 社説 Tag: 市長選



市政の刷新か継承か、迫る選択のとき

■ラストスパート
 石垣市の最大の政治決戦である任期満了に伴う市長選挙は、前市議で新人の中山義隆氏(42)=自民、公明推薦=と、過去最多の5期目を目指す現職の大浜長照氏(62)=民主、共産、社民、社大推薦=の一騎打ちの争いとなり、両陣営は28日の投開票に向けて早くもラストスパートに入った。

 「次の4年」のかじ取り役あるいは石垣市の未来を誰に託すかを決める今回の選挙は、初の自公対反自公、若さあふれる新人対実績・経験豊富なベテラン、そして長期政権と多選の是非、いわゆる世代交代による市政刷新か、現市政の継承発展かなど従来とはまた違って両候補の対立軸が鮮明となり、選挙戦は前哨戦から激烈だ。
 ローカルマニフェスト型の政策論争もいつになく活発であり、3万6000人余の有権者は、いつ回復するのか不透明な現在の厳しい経済不況、そして3年後の新石垣空港開港を見据えて石垣市のまちづくりを誰に託すのか、選択のときは目前に迫っている。 

 政策、行動力、人物、実績などを総合判断して誰が石垣市のトップリーダーにふさわしいか、誰なら石垣市のまちづくりを任せられるのか、有権者の皆さんはぜひ投票所に足を運んできちんと選択すべきだろう。

■鮮明な対立軸
 今回の選挙では、中山氏が「日本一幸せあふれる石垣市」づくりをテーマに掲げ、長期政権によるスピード感のない市政のマンネリ化を批判しているのに対し、大浜氏は社会安定度日本一などの実績をアピールして市政継続で「市民協働のまちづくり」を強調。長期政権と多選をめぐる対立は鮮明だ。

 確かに長期政権のよしあしはそこの市民が評価するもの。しかしこの問題と元市女性職員のブログ問題が、かつて過去4期も支持してきた公明党離反の要因となっており、これに市民がどういう判断を示すか注目される。
 一方、中山氏は、自衛隊や米艦船の石垣寄港などへの対応で大浜陣営から批判されているが、これも両候補の対立軸の一つといえるだろう。
 さらに中山氏が小学校給食無料化やすぐやる課新設、市長専用車の廃止、児童生徒の派遣費補助などを主な公約に掲げているのに対し、大浜氏も中学卒業までの入院費無料化、女子中学生の子宮頸(けい)がん予防接種無料化、一言提言室の開設、県内初の自治基本条例に基づく市民委員会設置などを掲げ、それぞれ独自色を打ち出している。
 中には選挙目当てのばらまきと受け取られかねないものもあるが、しかしそれが選挙でもある。市民のための政策をどんどん提示してほしいものだ。

■政治に期待しよう
 投票率はかつての90%台が前回は65%台にまで下がり、3人に1人は投票しなかった。この政治への無関心さを引き起こしたのは誰の責任なのか。若い皆さんには「誰がなっても世の中は変わらないし同じ」と冷めた見方があるが、案外そうでもないだろう。

 先日の県紙の教員アンケートで、給食費が払えない、病気になっても病院に行けない子供たちの深刻な“貧困問題”が浮き彫りになった。両候補は今回これら無料化を公約に打ち出した。
 このように選挙になると、候補者は当選したいために市民受けするさまざまな政策を打ち出す。それは有権者が政治を変えることができるということだ。子供たちの未来のためにも政治家にどんどん求めたい。そのためにも私たち有権者は政治に期待し、選択責任をしっかりと果たすべきだ。

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