2月
12日
2010

御嶽のデイゴ復活へ NPO花と緑の石垣島

Category: 自然・科学 Tag: デイゴ ヒメコバチ



来月にも再生基金市民に寄付呼びかけ

 デイゴヒメコバチの被害が広がっているデイゴの回復を目指して、NPO花と緑の石垣島(前津栄信代表)は「石垣島デイゴ再生プロジェクト」を実施することになった。被害を受けているデイゴに殺虫剤を注入する活動を、早ければ5月から始め、御嶽に生える巨樹や古木からデイゴを復活させたい考え。寄付金を受け入れる「デイゴ再生基金」(仮称)は来月設置し、当面は殺虫剤の購入代金1200万円余りを目標に資金の確保を目指す。

 デイゴの復活を目指す試みは竹富島でも始まっており、住民主体の取り組みがさらに広がりそうだ。
 同NPOが昨年10月から今年2月にかけて市内の12カ所で合わせて427本のデイゴを調べ、デイゴヒメコバチの被害を受けた葉の状況に応じて5段階のランク付けを行ったところ、被害を受けた葉が70%以上で「非常に多い」と分類されたデイゴは153本で全体の3分の1を占めていた。

 前津代表は「健全なデイゴは山中の樹木しかない。市街地のデイゴはほとんど被害を受けている」と被害の広がりを強調する。
 今回のプロジェクトは石垣島全域を対象に実施。殺虫剤の注入を行う優先順位は公共性や管理体制などを基準に4段階に分け、御嶽に生え、樹齢がおおむね40年以上の巨樹、巨木、古木を最優先に実施する。
 同NPOでは427本のデイゴをあらためて調査して優先順位をつけ、早ければ5月から防除作業に着手したい考え。
 植樹によるデイゴの回復にも取り組むことにしており、8月からデイゴヒメコバチの被害を受けていないデイゴの枝からさし木を行い、育苗を行うことにしている。

 樹木と信仰のかかわりに詳しい李春子(イ・チュンジャ)神戸女子大講師(人間環境学)は「マツは韓国のシンボル。韓国では国を挙げてマツクイムシの防除対策を行った。韓国のマツクイムシ対策は、沖縄のデイゴ被害の対策に応用できるのではないか」と話し、広範な連携でデイゴヒメコバチ対策に取り組む必要性を強調した。
 寄付などに関する問い合わせは同NPO(88-8739)。

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