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石垣島の人骨、国内最古と判明 新石垣空港建設現場から出土

2万年前にヒトが存在
建設スケジュールに影響も
 【那覇】新石垣空港建設地内の石垣市白保竿根田原洞穴周辺遺物散布地(通称C1洞穴)で発見された人骨が約1万5000年から2万年前のもので、日本最古の年代になることが4日分かった。その結果、後期更新世(旧石器時代)に石垣島にヒトが存在していたことが明確になり、人類学のうえで重要な発見となった。また、遺跡が存在した場合、県文化財保護条例などにより遺跡保護の可能性もあることから、今後の空港建設計画やスケジュールなどへの影響も注目される。  県立埋蔵文化財センターでは2006年から新石垣空港建設予定地での発掘調査を実施しており、C1洞穴からは人骨化石や多量の獣骨化石、下田原式土器(約3500年前)、八重山式土器(約500年前)などが採集され、遺跡や洞穴としての重要性が指摘されていた。  指摘を受け、昨年7月に県教育庁文化課や県新石垣空港課、県立埋蔵文化財センター、琉球大学医学部の土肥直美准教授、愛知教育大学非常勤講師の中川良平氏、NPO法人沖縄鍾乳洞協会の山内平三郎理事長が参加して調査を実施したところ、人骨や獣骨化石が含まれる土壌が残っていることが確認された。  C1洞穴で発掘された人骨9点のうち、6点からコラーゲンを直接抽出することができ、放射性炭素年代測定を行ったところ3点が約1万5000年から2万年前のものであることがわかった。  東京大学タンデム加速器研究施設で実施した放射性炭素年代測定によると、人骨は20代から30代前半と見られる男性(2号)の右頭頂骨片が約2万年前、成人で性別不明(4号)の右第2中足骨が約1万8000年前、成人男性(8号)の右腓骨(ひこつ)骨体部片が約1万5000年前のものと判明した。  県教育庁文化課記念物班の瀬戸哲也就任は「記録を保存するということを前提にこれまで通りの調査を続けるが、当時のヒトが使用していた土器や生活の片りんなど、遺跡としての価値が見つかった場合、条例に基づいた遺跡保護の対応も考えられる」とした。  県土木建築部新石垣空港課の栄野川盛信課長は「場所自体は本体から少し外れているので大きな影響はないと考えられるが、調査の状況を見て、影響が出るのであればその都度、協議していきたい」と話した。  古い人骨や化石の年代は、発見された地層から間接的に推定されることが多く、これまで人骨から直接測定したもので最も古かった人骨は、静岡県浜北市(現浜松市)で1960年代に見つかった約1万4000年前のものだった。

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