1月
26日
2010

復帰後の基盤整備で、石垣島は多くの自然を…

Category: 不連続線



 復帰後の基盤整備で、石垣島は多くの自然を失った。その中でも目に付くのが砂浜、マングローブだろう。道路や護岸工事が主な要因だ▼直立式の護岸は砂が流出し、階段式工法はバラスがたまる。観音崎付近や名蔵湾の海岸線はこの現象が顕著で、特に名蔵大橋から崎枝にかけては岩盤がむき出しになったところが目立つ。砂は沖合に流出し、一部は仲間満慶の碑沖に堆積(たいせき)している▼付近はライオンズクラブなどが失われた自然を再生しようと、長年ヒルギを植栽している。だが岩盤が多いために育ちにくく、活着しても成長が遅いという悩みがある▼市内の護岸造成事業は、住民から効果を疑問視する声が高まり、宮良・ムニンヤーの浜と伊野田地区を最後に止まった。しかし護岸で生じた問題点を改善する動きがない▼若い世代は当然、かつての島の自然を知らないし、目にする岩盤だらけの海岸線が現実だ。このため昔を知っている人が再生運動の声をあげ、知恵を絞ることが必要だろう▼近年は自然環境の保全が多くの人々の共感を呼ぶ。中でも石垣島の評価は高く、失われた個所を再生すればさらにグレードアップするだろう。そこで名蔵湾沿いの海岸線をモデル地区として取り組めないだろうか。真っ白な砂浜が続く光景を想像してほしい。(黒島安隆)

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