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「バリ石」は「津波石」 伊原間海岸

後藤氏が国際学会誌に論文
「明和大津波」で打ち上げと
 津波石と言われている伊原間東海岸の巨大なハマサンゴ(通称バリ石)が、1771年の明和大津波によって打ち上げられたとする論文が21日付の国際学会誌に掲載された。これにより津波石だということが科学的に裏付けられたことになる。執筆者の東北大学大学院助教授の後藤和久氏(工学研究科附属災害制御研究センター)は、サンゴの年代測定や東海岸に存在する津波石の分布状況などから「津波しか考えられない」としている。  ハマサンゴは伊原間牧場側のトムル崎、ヤバガ崎間のヤバガ浜の海岸に打ち上げられているもの。後藤氏によると、直径9メートル、高さ3・6メートルで重量は220トンと推定される。津波によって打ち上げられたハマサンゴとしては世界最大。また、このサイズに成長したハマサンゴとしても世界最大級という。  最も新しいと思われる部分の年代測定を行ったところ。1794年と判明、明和津波の年代に近いことが分かった。最も古いと思われる部分は1272年で、このサンゴは500年余り生きていたことになる。  後藤氏は「明和津波が古文書にも載っており、今回はそれを科学的な根拠で示すことができた」と話す。また、イノー内にあるハマサンゴが海岸に打ち上げられているケースは八重山と宮古にしかないことから「巨大な津波が限定的に襲ってきたと考えられる」とした。  後藤氏は仙台で4月14日から始まる国際津波学会でも論文の内容を報告する。学会の視察研修先が石垣島が予定されていることから後藤氏など津波研究者らが6人が22日、現地調査を行った。  ハマサンゴの年代測定を行った東京大学海洋研究所の荒岡大輔氏は「ハマサンゴのボーリング調査をすれば、過去の気候変動の調査にも応用できる」と話した。

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