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御嶽の樹木どう保全するか トヨタ財団助成プロジェクト

石垣市内は御嶽15カ所実施
日台韓で300カ所を調査 3月にシンポ開催
 御嶽や神社など信仰の場に残されている木々を調査するプロジェクトが去年11月から沖縄と本土、台湾、韓国の合わせて300カ所で行われており、石垣市内でも御嶽15カ所で調査が行われた。3月には市内でシンポジウムを開き、島の歴史や文化をはぐくんできた御嶽の木々をどのように保全するかをめぐり、意見を交わすことになっている。  「アジアにおける鎮守の杜(モリ)文化の資料化と持続保全の基盤の編成」をテーマにトヨタ財団の助成で行っているプロジェクト。メンバーは日台韓の研究者やNPOのメンバーら14人。沖縄からはNPO花と緑の石垣島の前津栄信代表や波照間永吉県立芸大教授(琉球文学)らが加わっている。  御嶽は人が手を加えない場とされ、巨木や老木が比較的良い状態で残されてきた。しかし、近年は、御嶽のデイゴがデイゴヒメコバチの被害で枯れるなど、樹木にとって御嶽も聖域ではなくなりつつある。  プロジェクトのほかの調査地域でも、信仰の対象となる木々の保全が難しくなってきており、代表の李春子(イ・チュンジャ)神戸女子大講師(人間環境学)は「20世紀は人間によって環境が変わった。信仰を集める木々も危険な状態になっている」と話す。  こうしたことから、同プロジェクトでは、信仰と木が結び付いている点で共通する地域で調査や比較検討、記録に取り組むことになったもの。シンポの開催や調査結果をデータベース化した図鑑の出版、映像資料の収集を行う計画。   石垣市内では御嶽15カ所を調査した。このうち、宇部御嶽の調査は10日午前、前津代表や波照間教授ら4人が実施。幹回りが3・65メートルのクロヨナや、ガジュマルやタブノキの巨木などを調査した。  波照間教授は「御嶽でも、デイゴヒメコバチによるデイゴの枯死など思わぬところで害が起きている」と警鐘を鳴らした。
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