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魚釣島の裸地3割に拡大 尖閣諸島、野生ヤギの食害進む

衛星画像で判明
横畑富山大準教授ら生態系の危機訴え
 固有種など貴重な動植物が生息する尖閣諸島の魚釣島(3.8キロ平方メートル)は、野生化したヤギによる食害の影響で裸地部分が目立っていることが、富山大学の横畑泰志準教授(獣医学博士)らが衛星のデータを使って作成した立体画像で21日分かった。横畑準教授が同日、石垣市を訪ね、野生化ヤギ問題の状況を報告。「もともとの裸地部分を含め島面積の3割以上が裸地になっているのではないか」と危機感を募らせ、早期の学術調査やヤギ駆除の必要性を訴えた。  画像は2006年のデータをもとにしている。2000年の資料では島面積の13.59%の裸地化が確認されており、今回の画像ではさらに深刻化していることがうかがえる。  ヤギは1978年、日本の民間政治団体が雄雌各1頭を与那国島から持ち込んだのがきっかけで、爆発的に増えた。1991年当時、島の南斜面だけで300頭が確認されているが、正確な数は把握されていない。  魚釣島にはセンカクモグラ、ウオツリナガキマワリ、センカクサワガニ、タカラノミギセル、センカクオトギリなどの固有生物が生息している。横畑準教授は「現状を放置すれば、島の生態系全体への重大な影響になって絶滅することが懸念される」としている。  日本生態学会は2003年3月の第50回大会で「尖閣諸島魚釣島の野生ヤギの駆除を求める要望書」を決議、国に要望しているが、領有権問題に絡んで実現していない。  大浜長照市長は「領有権問題が出てくると議論が成り立たないが、行政としては専門家が行くことが好ましいと思う。政権が変わったので、改めて打診したい」と述べ、調査を兼ねた上陸許可を再度要望する考えを示した。
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