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ヤマネコ支援事業13年に終了か規模縮小

希少生物の保護拡大で飼い猫の予防接種有料化強まる
竹富町と県獣医師会資金捻出で協力へ
 九州地区獣医師会連合会・ヤマネコ保護協議会が西表島で取り組んでいるイリオモテヤマネコ支援事業が、2013年3月には終了もしくは規模縮小される可能性が強まった。九州地区獣医師会では、飼い猫や野猫からイリオモテヤマネコに感染するおそれのある猫エイズなどの感染防止のため、予防接種の補助などに取り組んできたが、イリオモテヤマネコ以外の希少生物の保護事業を拡大するため、ヤマネコ向けの予算が縮小されることになったもの。そのため、無償で行われてきた予防接種などの有料化が予想されている。  財団法人沖縄県獣医師会の福村圭介会長が26日午前、竹富町役場を訪ね、富本傳副町長に説明し、イリオモテヤマネコ保護に関する資金ねん出などの取り組みについて、互いに模索していくことを求めた。  同連合会ではアマミノクロウサギやヤンバルクイナなど他の希少生物の問題も抱えており、支援事業の多角化により予算減額は避けられない状況だという。  西表島では、00年に飼い猫と野猫から猫エイズウイルスが検出されている。このため、同連合会は飼い猫や野猫との接触でイリオモテヤマネコにも感染するおそれがあるとして、01年に「西表動物診療所」を開設。  09年10月末までに、飼い猫の不妊化手術323頭(雌177頭、雄146頭)、ウイルス検査(延べ537回)、予防接種(延べ526回)の動物医療活動を無償で実施。  町でもマイクロチップ登録や家での飼育法といった「ねこ飼養条例」の制定など、イリオモテヤマネコを感染症から守る活動に取り組んできた。  福村会長は「竹富町自身がイリオモテヤマネコを守り、これまで整備してきた条例を生かすためにも、町としての取り組みを考えてほしい。猶予はあと3年と短い。町財政も厳しいと思うが、私たちも協力したい」と話した。  富本副町長は「10年間の取り組みを無駄にせず、次の世代につないでいくためにも関係機関と連携しながら方策を見つけたい」と述べた。
  • タグ: イリオモテヤマネコ
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