県の有形文化財に指定されている桃林寺(小林昌道住職)の仁王像(阿形、吽形金剛力士像)が17日午後、来年1月1日から福岡県太宰府市の九州国立博物館で開かれる開山無相大師650年遠忌記念特別展「京都妙心寺~禅の至宝と九州・琉球~」に出展するため、移送された。仁王像が展示を理由に島外に持ち出されるのは今回が初めて。
同特別展は、妙心寺創建以来、脈々と今に伝えられた関山禅の神髄と九州・沖縄の地で花開いた多彩な禅文化の粋を妙心寺とその塔頭、および九州・沖縄の妙心寺派寺院に伝わる名宝を通して紹介する。
県内からは、同仁王像を含め彫刻や絵画、陶器など12点が出展される。
桃林寺によると、仁王像が島外に持ち出されるのは95年に京都の美術院国宝修理所で修理されて以来で、展示目的での持ち出しは今回が初めて。
小林住職は「南海の地に国宝級の文化財があることを皆に知ってもらう良い機会。これを機会に八重山を訪れる観光客にも見てもらいたい」と話した。
移送作業には、日本通運の美術専門スタッフ5人が当たり、中綿入りの中性紙で、阿形、吽形の2体の金剛力士像を1体ずつ丁寧に包み、梱包(こんぽう)し、専用車に運び込んだ。
仁王像は、一時、県立博物館に移送され、そこで県内の他の展示品を含め20日に那覇港から鹿児島新港を経て、展示会場まで陸送される。
仁王像は、特別展が開かれる来年1月1日から2月28日まで同博物館で展示され、3月中旬以降に同寺に戻ることになっている。
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