11月
3日
2009

正賞に3氏決まる 第25回八重山毎日文化賞

Category: 芸能・文化



それぞれの道で業績
12月5日に授賞式

 八重山研究や芸術文化の振興に顕著な業績を挙げた人々をたたえる八重山毎日新聞社主催「第25回八重山毎日文化賞」の選考委員会(崎山直委員長)がこのほど開かれ、正賞に3氏が決まった。今年は伝統的な八重山みんさー織を独自に工夫・研究し、伝統文化の向上と観光発展に寄与した新絹枝さん(83)、各種記念碑の揮毫(きごう)や「中国語古典百の名言」(郷土出版)で書を担当した書家の豊平峰雲さん(67)=(本名・信則)、八重山文化研究会会員で八重山を題材にした詩集をはじめ文芸誌、多数の論文など文芸活動を続けている詩人の砂川哲雄さん(63)が正賞に選ばれた。

 新さんは1926年、竹富島仲筋生まれ。65年ごろ、義母が見せてくれたみんさーに強烈な魅力を感じたのをきっかけに「みんさー織物研究所」を開設し、76年には「みんさー工芸館」を開館。後継者の育成や研究を重ね、みんさー織を地場産業に育て上げた。
 その功績で県優秀技能者や県文化協会功労賞、現代の名工、黄綬褒章を受章している。
 新さんは「思いがけない受賞にうれしく、多くの方々のおかげと感謝の気持ちでいっぱい。簡単にはいただけない大変名誉な文化賞に恐縮している。八重山みんさーが、手仕事の美しい伝統として続けてられていくことを願っている」と喜びを語った。

 豊平さんは1942年、石垣市新川生まれ。琉球海運を退職後、峰雲書道院を主宰。毎日展会員や玄界展審査会員、沖展会員、県書道理事美術展理事、木筆会会長などを歴任。82年に沖縄タイムス芸術選賞、07年に県文化功労賞を受賞した。
 現在本島を中心に活躍する豊平さんは「受賞の知らせに最初、私でいいのかとびっくりした。ふるさと八重山から評価され、うれしく思う。書を学ぶのは時間を要するが、今後も中国、台湾との交流などを通して書の芸術をさらに深めていきたい」と語った。

 砂川氏は1946年福岡県八幡市生まれ。両親の故郷・宮古島へ帰省後、62年に石垣島に移住。八重山高校卒業後、琉球政府立中央図書館八重山分館に採用。県立図書館八重山分館館長や石垣少年自然の家所長などを歴任。著書に「詩集 遠い朝」「八重山から。八重山へ~八重山文化論序説」「砂川哲雄詩集」をはじめ数多くの論文を執筆している。
 砂川さんは受賞の知らせに「思いがけない賞に戸惑っている。これまで研究を続けてきた先人や周囲の支えのおかげ。これからも八重山の歴史や風土を中心に考え、地域の問題としてだけでなく宮古や沖縄、日本、アジアとのつながりや関係をひもといていきたい」と喜びと抱負を語った。

 なお授賞式と祝賀会は12月5日午前11時から、南の美ら花ホテルミヤヒラで開かれる。

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