
Category: 地域・教育
「生と死の基層を探る」をテーマにした明治大学人文科学研究所の公開文化講座が11日午後、石垣市民会館中ホールで開かれ、研究者やフォトジャーナリストが、民俗や宗教、文学などの視点から生と死、人々と精霊の交わりなどを論じた。
狩俣恵一沖縄国際大学教授は、民俗学者の折口信夫が、ニライカナイから時を定めてやってくる「マレビト(稀人)神」として、アンガマ、マユンガナシ、アカマタ・クロマタを挙げたことを紹介。
これについて、狩俣氏は、アンガマをマレビトとすることに疑問を呈し、「アンガマは仏壇の先祖を楽しませるために来ている。あの世の芸能集団と読み取れる」と述べた。
そのうえで、狩俣氏は「折口はマレビトを基本に沖縄の文学や芸能の発生論を説いたが、現実には、神と精霊との問答、人と精霊との問答という視点が重視されないといけない」と論じた。
立野正裕明治大学文学部教授は、柳田國男の「遠野物語」と岡本太郎の「沖縄文化論」を取り上げた。
岡本太郎の明言「芸術は爆発だ」について、立野教授は「岡本の『爆発』とは、文化は本来、民族の生命力の高度な盛り上がりから爆発するということ。岡本は『日本の文化は内部からの盛り上がりがないとだめなんだ』ということを伝えたかったのだ」と述べた。
フォトジャーナリストの佐藤文則氏は、写真をふんだんに使いハイチのブードゥー教について紹介した。
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