8月
1日
2009

「スマムニ」でラジオ体操 方言継承で新川字会が取り入れtweet!

Category: 地域・教育 Tag: 方言



 「ウディ ユ マイカラ ウヤァービカイ アギィ ヌバショーリ ハイ!(腕を前から上にあげて、大きく背伸びの運動)」。今年の夏、スマムニ(島言葉)の掛け声を使ったラジオ体操が石垣中運動場で行われている。標準語の掛け声を新川字会(上唐利夫会長)が島言葉に翻訳したもので、新川地区の2町内と5町内の子どもたちが毎朝元気に体操している。

 5月の字会運動会に向けた打ち合わせで、新たな趣向を検討していたところ、文化部長の翁長致純さん(43)が「島言葉のラジオ体操があったらおもしろい」と言ったのがきっかけ。
 「島言葉はほとんど使えない。地域の先輩から聞くぐらいで、自分ではしゃべれない」という翁長さん。元文化部長の照屋寛文さん(48)にラジオ体操第1の訳を依頼し、さらに新川老人会の前会長、嵩本安意さん(71)にチェックしてもらった。

 照屋さんは「若い世代は、方言の使い間違いを心配しており、方言の継承ではそれがネック。島言葉のラジオ体操を作ってみて、文字にすることが大事だと感じた」と話す。
 嵩本さんによると、体操の動きを表すときに欠かせない「斜め」という言葉を島言葉一言で表現することは難しく、「横(ユク)」と「上(ウイ)」を組み合わせて「ユクウイ」と意訳する苦労も。最終チェックは宮城信勇氏の著書「石垣方言辞典」で行った。
 字会運動会以降、子ども会の集まりなど新川地区の内外で使われている。元字会長の真玉橋長紀さん(78)は「島言葉を使うと、心が安まる。すばらしい発想」と話す。

 7月29日午前6時半から石垣中運動場で行われたラジオ体操には小学生や地域の人たちなど合わせて約90人が参加。翁長さんによると、初めのころは言葉を追い掛けるのに精いっぱいで、体の動きがぎこちなかったが、最近はスムーズになってきたとか。
 参加した石垣小6年の譜久島蓮君(11)は「方言は全然分からないけど、意味を覚えたい」と話した。
 上唐利夫字会長は「島言葉のラジオ体操は新鮮。字会の運動会では、参加者がみんな島言葉の大切さを感じたのではないか。青年たちの取り組みで方言を普及できると思う」と話している。

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