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減圧症のダイバー急増 県立八重山病院

ダイビング人気が背景、患者の9割に
減圧症対策呼びかけ
 県立八重山病院で減圧症の治療を受ける患者のうち、スキューバダイビングで発症する例が2004年以降増加していることが、同病院のまとめで分かった。治療を受けたダイバーはインストラクター27人、レジャー客24人で、患者総数の9割強を占めている。ダイビング人気の高まりが背景にみられるが、ダイビング産業は八重山観光を支える重要な要素となっているだけに、徹底した減圧症対策が求められそうだ。  減圧症は長時間の潜水や大深度潜水、急浮上などによって血液中に窒素の気泡が形成され、血管を閉塞(へいそく)して発症する。しびれ、関節痛、めまいなどの症状を起こし、重症化すると下半身マヒになるケースもあるという。睡眠不足や疲労蓄積など体調不良時にも発症しやすい。  追い込み漁が盛んだった時期は漁業者に多く発症したが、同漁がなくなったこともあって漁業者の発症例は減少。  一方、ダイビング客の増加に伴ってダイバーの発症も増えている。石垣島が01年から連続してベストダイビングエリアの国内トップを維持するなど八重山のダイビングは高い人気を集めており、業界によると、03年ごろからショップ数が急増、マリンレジャー業者は現在100を超えるという。  八重山病院に高気圧酸素治療装置が導入された97年以降、09年7月までに83人が治療を受けた。03年までは漁業者12人、レジャー客9人、インストラクター7人だったが、04年以降は漁業者4人に対し、インストラクター27人、レジャー客24人と逆転、ダイバーが患者数の92.7%に達している。  減圧症の治療は1回で2~5時間かかり、最も多い患者で22回の治療を受けた。中には下半身不随で搬送され、11回の治療を受けたが、歩行障害が残ったケースもあったという。  高気圧酸素治療を担当する麻酔科の上原真人医師は「発症したものの、治療を受けてない人を加えると患者数は1.5倍から2倍と推測される。ダイビングに際しては減圧症に対する認識を深め、減圧症対策など安全管理を徹底してもらいたい」と注意を喚起している。
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