7月
15日
2009

「あかんま」どうすべきか

Category: 社説



起債返済完了、サッカー場以外の使用も可能

■税金の使い方は妥当か
 今年3月の市議会定例会で、野党の仲間均議員からサッカーパーク「あかんま」の処分に関して一般質問があった。維持管理費は2700万円余かかるのに、収入はわずかに1割の270万円余しかなく、毎年大幅な赤字となっている。建設費の起債は08年度で返済を完了、サッカー場以外にも使用は可能となった。このさい費用対効果の面から民間に売却するなどして処分すべきではないかというものだった。
 これに対し大浜市長ら市当局は、あかんまは人づくり、街づくりの面からどうしても必要であり、費用対効果だけでは計れないと処分を否定した。

 果たしてそれはどうだろうか。財政がこのように厳しい中で、あるいはたとえ財政が厳しくなくとも、毎年2000万円余の赤字が確実に出ている「あかんま」に対するこのような税金の使い方が現在の市民目線からして果たして妥当といえるかどうか。サッカー場以外にも使えるようになった現在、そのあり方はもっと論議されるべきだ。

■宮古から2人のJリーガー
 あかんまは起債事業で総額約16億円を投じて1997年2月に供用開始され、今年で12年になる。
 市長らが人づくり、街づくりの面からどうしても必要というのは、当時国内で一番のサッカー練習場として建設され、その通りスタート当初は次々Jリーグもキャンプを張り、子供たちが生のJリーガーたちの練習に目を輝かせたことがある。しかしそれも現在ではジェフ千葉のみになっている。
 そして一方であかんまは場所が街から遠く、親が送り迎えしないと子供たちが気軽に利用できないという不便さや不満はいまなお残されたままだ。

 すばらしい施設を維持するのはそれなりに芝の管理や人件費など金がかかる。それが毎年2700万円超。しかし収入は街から遠く気軽に利用できないなどがあって維持費のわずか1割270万円余という状態。
 このすばらしい施設ができることで石垣からJリーガーの誕生も夢でないなどと市長らは期待を込めた。しかし結果はこうした施設のない宮古の高校からJリーガーが2人も誕生、逆にプロ野球のキャンプのなかった八重山からは、夢の甲子園出場とプロ野球選手が誕生している。それはどういうことを意味しているのか。

■代わりのサッカー場
 Jリーグのキャンプも1チームがわずか2週間程度。そこにこれだけの維持費をかける必要があるかどうか。
 一方であかんまを処分することで新たな問題も出てくる。それは代わりのサッカー場をどう確保するかという問題だ。大会には2面必要と言うが、1面は陸上競技場の有効活用で可能だろう。あと1面をどう確保するかだ。
 サッカー関係者からは「いくら立派な施設でもあんな遠くでは不便。野球と同じように新しく運動公園や街の中につくるべきだ」の不満もある。

 確かに公共施設は費用対効果だけで計れないものがある。しかしあかんまもそうだろうか。2000万円余の金があると高率補助では2億円余の事業が可能だ。それは財政の非常に厳しい与那国町など他の市町村にとってはのどから手が出るほどほしい大きな金だ。
 来春のジェフ千葉のキャンプ後をにらんで、さっそくあかんまのあり方、石垣市のサッカーの将来について市や議会などに論議を望みたい。ただし維持管理費は自分たちの懐が痛まない税金だからといってだらだらと論議せず、存続か処分か早急な結論を望む。

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