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地元住民らの強い反対を押し切って…

 地元住民らの強い反対を押し切って、3日石垣港に戦後初めて入港を強行した米軍艦2隻は、小さな島で今は平和に暮らす高齢の人々に60余年前のあの悲惨な戦争の悪夢をまざまざとよみがえらせ、市民の間にも大きな波紋を残して5日石垣を離れた▼それにしても07年の与那国への強行入港といい、日米安保を盾に、沖縄県民に刺激的で不愉快な発言や強権を振りかざすメア在沖米総領事に“キャラウエイ旋風”と呼ばれ、1961年から64年まで沖縄を強権で支配したキャラウエイ高等弁務官を重ねた人もいるだろう▼今回の寄港では、大浜石垣市長がいつになく強い姿勢で反対運動の先頭に立った▼これに来年の5期目の市長選を意識したパフォーマンスと冷めた見方をする人もいる。しかしこれが革新首長としては当然のあるべき姿だろう▼キャラウエイの強権支配は、皮肉にも当時の本土復帰運動に逆に赤々と火をつけ、親米政党を弱体化させた。今回の米艦船強行も、来年の市長選に向けて革新勢力の勢いを強め、保守陣営には迷惑な状況になったかもしれない▼メア総領事は今回も「寄港を歓迎する人もいる」と言った。しかし実際は県政与党でさえ批判的だ。日米安保の前に沖縄の平和の声は届きにくい。それでも絶えず声を上げ続ける必要がある。(上地義男)

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