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クリアランス船3割減に 中台間の直行解禁で

「もっと減っても良い」八重山漁協は歓迎
 昨年12月15日に中台間で船舶の直行が解禁されたのを受け、石垣港に寄港するクリアランス船が同月から減少し始めており、沖縄地区税関石垣税関支署によると、同月以降、前年より3割程度少ない水準で推移している。欧米や中台以外のアジア各国の船舶は第3国を経由した航行を続けており、直行解禁がそのままクリアランス船の全廃にはつながることはないとみられているが、年間5000隻台の入港隻数が減少する可能性が出てきた。  クリアランス船の入港隻数が前年の3割減になった場合、単純計算で年間3000隻台に落ち込むことになる。  台湾で前年5月、中国との融和路線を取る国民党の馬英九政権が発足して以来、中台間の対話が進み、同7月に週末チャーター便が解禁されたのに続いて、同12月には海運の直行も解禁された。  船舶代理店によると、中台いずれかの船籍を持つ船舶や、中台の船籍を持たないものの、中台資本の企業が運航する船舶が直行を開始しているという。  このうち、台湾の船会社、万海(本社台北)は、石垣経由で運航していた基隆アモイ線を同月15日から直行させていることをホームページ上で公表。  こうした影響で、石垣に寄港するクリアランス船が減少しているものとみられる。  クリアランス船の全廃や減少は数年前からその可能性が指摘され始めていたため、石垣の船舶代理店では水産業や観光業など新規事業に参入する動きが出ている。  ただ、船舶代理店では、クリアランス船が大幅に減少すれば、「影響は出る」と不安を隠さない。今後は、直行が解禁されていない欧米や中台以外のアジアの船舶に中台がどう対応するか見極めていく。  一方、漁場や漁船の航行への影響に対する懸念から、クリアランス船の減少を期待してきた八重山漁協の上原亀一組合長は「年末に税関からクリアランス船が減っているという話は聞いていた。いい形で推移していると思う。必要最小限の隻数なら受け入れてもいいが、もっと減ってほしい」と話す。 【クリアランス船】  中台間を往来する船舶は直航が禁じられてきたため、第3国の石垣島などを経由して航行してきた。こうした船は「クリアランス船」と呼ばれる。「クリアランス」は「通関手続き」を意味する英語。石垣港では2006年に過去最多の5637隻が寄港し、5年前の01年より2.4倍増加した。07年は対前年比10.4%減の5036隻。08年は、世界的な景気後退が入港隻数の動向に影響する可能性もある。
  • タグ: クリアランス船中国台湾
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