八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

電線地中化スタート 竹富島町道大舛線

島の景観くっきり
町並み保存に配慮
 【竹富】国の伝統的建造物群保存地区(町並み保存地区)に指定されている竹富島で、昨年11月、住民念願の電線類地下埋設工事が始まった。同島では1982年に電話線が地下埋設されたのを機に、電線を含めた地下埋設を町などに要望して26年ぶりに実現した。今回は、港から集落の中央に伸びる町道大舛線の集落内道路(約720メートル)のみの整備となったが、町では、伝建地区の島の景観に配慮し、環状線内の全町道32路線(総延長9.6キロ)で地下埋設を計画しており、今後、埋設区間の年次的な拡大が期待される。  竹富島は、赤瓦屋根の木造家屋、琉球石灰岩の石積み、白砂の道に代表される伝統的な町並みが残り、87年に文化庁から伝統的建造物群保存地区に指定されている。  その町並みが観光資源となり、年間40万人を超える観光客が島を訪れるなど、町内有数の観光地となっている。  しかし、集落内に無数に伸びる電線類は、住民生活のうえで必要不可欠だが、景観を損ねる最大の要因となっている。このため、島では、87年の伝建指定とともに実現した電話線の地下埋設を機に、町や県、沖縄電力などにすべての電線類の地下埋設を要望し続けてきた。  昨年、整備が始まったのは、集落の中心を通り、竹富東港までの町道大桝線のうち、集落内の起点から環状線までの約720メートル区間。計画では、道路片側に幅約1.3メートル、深さ約1.2メートルの共同溝を掘り、そこに電力用の直径10センチの塩ビ管8~10本、通信用の直径20センチの塩ビ管を埋設。地上部のトランス(7個)は、周囲の町並みに配慮し、民家内に設置される。  共同溝埋設後は、町道の歩道に使用されている白色の舗装を施すことになっている。  総事業費は約1億8300万円。このうち国庫補助が1億4500万円(79.2%)、町負担が3600万円(19.7%)。残りを沖縄電力とNTTが負担する。今年2月24日の工事完了を目指す。  町では、大桝線を含む島内の環状線の内側の全町道(32路線、総延長9.6キロ)の電線類地下埋設を沖縄ブロック電線類地中化協議会に要望しており、09年度からスタートする第6期無電線化計画(5カ年間)の中で、整備が検討される。  電線類地下埋設がスタートしたことを受け竹富公民館の宇根勝末館長は「26年間の住民の訴えがようやく報われた。竹富島のブランド力向上にもつながる。これを機会に主要道路だけでなく、すべての道路で地下埋設を実施してほしい」と話し、10年以内での集落内の電線類地下埋設に期待を込めた。  また、自動販売機や看板、のぼり旗など、まだ島の景観にそぐわない物があることから「地下埋設を機に景観に対する住民意識を高め、島の景観を守っていきたい」という。  島では、電線類の地中化で不要になる電柱類は、外灯用に使用することも検討されている。中学生から「星が見えるような外灯にしてほしい」という要望があることから、外灯を設置する高さや構造などを工夫し、できるだけ光が空に漏れないよう配慮する方針だ。  このほか、共同溝整備のなかで、下水道処理施設から各家庭に配管し、処理水(中水)をトイレや庭、道路などへの散水に使用できないかという声も上がっている。
  • タグ: 2009新年号竹富島電線地下埋設
  • ページ移動

    キーワード検索フォーム